Vino Storia

ワインのお話

山梨 / 勝沼

シャトレーゼ勝沼ワイナリー

Chateraise BELLE-FORET Winery(勝沼ワイナリー)

お菓子のシャトレーゼのワイナリーは、勝沼のあちこちに散らばる小さな畑のぶどうを、畑ごとに分けて仕込んでいます。

  • 見学 不可
  • 試飲あり
  • ショップ

見学・予約

見学
不可(工場見学は行っていない)

営業案内

営業時間
売店 10時〜16時30分
定休日
当面の間、月曜〜金曜の平日(土日・祝日のみ営業)。年末年始。ワイナリーの繁忙期に臨時休業あり
試飲
売店で数種類。一部は有料
ショップ
あり(ワイナリー併設の売店)

売店が開いているのは土日・祝日だけです。営業の内容は変わることがあると公式サイトに書かれているので、出かける前に公式サイトか電話で確かめてください。
山梨県の観光サイト(2022年10月時点)には「10時〜17時、火曜定休」「甲州市勝沼町勝沼2830-3」とありますが、公式サイトの営業時間・住所(勝沼町綿塚577)と違います。表は公式サイトに合わせました。
店内が混んでいるときは入場を制限することがあります。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、タクシーを使ってください。 情報は2026年11月3日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山梨県甲州市勝沼町綿塚577
電車で
JR中央本線 山梨市駅からタクシーで約5分
JR中央本線 東山梨駅から約2km
車で
中央自動車道 勝沼インターチェンジから約10分
駐車場
普通車20台・バス5台(山梨県の観光サイト。2022年10月27日時点の情報)

ワイナリーの話

シャトレーゼ勝沼ワイナリーとは?

シャトレーゼ勝沼ワイナリーは、山梨県甲州市勝沼町の綿塚(わたつか)にあるワイナリーです。シュークリームやアイスで知られる菓子メーカー、シャトレーゼのグループ会社「株式会社シャトレーゼベルフォーレワイナリー」の醸造所で、正式には「シャトレーゼベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー」といいます。

ワイナリーの公式サイトは、ワインを始めたわけをこう書いています。

ぶどうと言えばワイン。食後のデザートだけでなく、食全体を通して楽しめる、上質なワインをお届けしたい

このワイナリーの特徴は、勝沼のあちこちに散らばる小さな自社畑と、そのぶどうを畑ごとに分けて仕込む造り方にあります。


斜面と川沿いに散らばる小さな畑

公式サイトが挙げる自社農場は九つあります。名前は鳥居平(とりいびら)、等々力(とどろき)、野呂、横町、菱山(ひしやま)、等々力箕輪、下岩崎、井戸尻、須玉(すたま)。いちばん広い菱山でも1.6ヘクタールで、ほかはほとんどが0.1〜0.5ヘクタールの小さな畑です。須玉だけは勝沼から離れた北杜市にあり、3ヘクタールあります。

畑の広さは、資料によって数字が違います。同じ公式サイトの中でも「合計約3ヘクタール」と書くページと「約6.0ヘクタール」と書くページがあり、山梨県の観光サイト(2022年時点)は「勝沼町に自社畑を2.2ヘクタール」としています。農場ごとの面積を足すと、勝沼町内の八つでおよそ3ヘクタール、須玉を加えて6ヘクタールあまりになるので、二つの数字は須玉を数えるかどうかの違いとみられます。

公式サイトによれば、畑は甲府盆地を見下ろす高さにある山の急斜面や、勝沼町の真ん中を流れる日川(にっかわ)沿い、平地にあり、条件がそれぞれ違います。土も、山の斜面は粘土質、川沿いは砂を含んだ土です。そのため同じ品種でも味が変わるとして、畑ごとの個性を生かしてワインに仕上げているといいます。県の観光サイトは、200リットルから3,000リットルまでの小さなタンクで、区画ごとに仕込んでいると紹介しています。

植えている品種の幅も広く、甲州やデラウェアのほか、メルロ(Merlot)、シャルドネ(Chardonnay)、ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)、セミヨン(Sémillon)、シラー(Syrah)などのヨーロッパの品種が並びます。南フランスのムールヴェードル(Mourvèdre)、南西フランスのタナ(Tannat)、交配品種のマルスラン(Marselan)まであり、公式サイトは「試験的にトライしている品種もあります」と書いています。仕立ては、低い柵に枝を沿わせる垣根式と、頭の上に棚を張る棚式を、品種によって使い分けています。

収穫はひと房ずつ手で行い、ボランティアやシャトレーゼの収穫体験ツアーの参加者と一緒に摘むこともあるそうです。


歩み

シャトレーゼの始まりは、1954年に甲府市で開いた今川焼き風のお菓子「甘太郎」の店です。1964年に旧勝沼町でアイスクリームの「大和アイス」を設立し、1967年にこの二社が合併して「シャトレーゼ」の名前が生まれました。ワイナリーの公式サイトは勝沼を「シャトレーゼの創業地」と書いていますが、グループの沿革でたどると、勝沼はお菓子の店の地ではなく、社名が生まれる前にアイスの会社を興した地にあたります。

2000年9月、その旧勝沼町に「シャトレーゼ勝沼ワイナリー」が開きました。2002年には甲斐市(旧双葉町)のベルフォーレワイナリーを買い取り、二つのワイナリーでワイン事業を本格的に始めています。会社としての名前がいまの「シャトレーゼベルフォーレワイナリー」になったのは2003年です。

2012年7月には、瓶の中でもう一度発酵させて泡をつくる本格的なスパークリングワインの設備を入れました。それまではすべて手作業だった工程が半ば自動になり、品質も作業の効率も上がったと公式サイトは書いています。


代表的なワイン

甲州シュール・リーは、甲州市勝沼町で穫れた甲州ぶどうの辛口の白ワインです。シュール・リー(sur lie)は、発酵を終えたあと、底に沈んだ酵母のおり(澱)とワインをしばらく触れさせておく造り方で、うまみが出るとされます。華やかな香りと、しっとりした果実の風味があると説明されています。2025年の収穫分が、日本ワインコンクール2026で金賞を受けました。

同じ甲州でも、勝沼甲州樽発酵はフランス産のオークの小樽で発酵・熟成させた辛口で、果実の厚みに柔らかい樽の香りが重なるとされています。甲州で造り方の違う辛口を並べている点は、県の観光サイトも紹介しています。

勝沼シャルドネスパークリングは、勝沼町の自社農場のシャルドネを瓶内二次発酵させた辛口のスパークリングワインです。きめ細かい泡と、樽の風味、キレのあるうまみが特徴とされています。

赤ワインでは、プティジョアが勝沼町の自社農場で穫れたメルロ、プティ・ヴェルド(Petit Verdot)、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)を合わせ、オーク樽で熟成させています。公式サイトは「勝沼町産100%のボルドーブレンド」と呼んでいます。マスカット・ベーリーA樽貯蔵は山梨県産のマスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)を樽で熟成させた軽やかな赤ワインで、アルコール度数は10.5%です。2024年の収穫分がインターナショナルワインチャレンジ2026で金賞を受けています。

いちばん上に置かれているのが、プレミアムシリーズの「トロワ・ジョア(Trois Joie=三つの喜び)」です。ぶどうを育てる人、ワインを造る人、飲む人の三者がそろって喜べる出来になった年にだけ造るとされ、年によっては造らないこともあると公式サイトは断っています。

お菓子の会社らしく、甘口もあります。勝沼の自社農場のデラウェアで造る甘口の白ワインは、公式サイトでデザートワインにすすめられています。

基本情報

創業
2000年(シャトレーゼ勝沼ワイナリーが開業した年。9月)
人物
大森武史(株式会社シャトレーゼベルフォーレワイナリー 代表取締役)
代表的なワイン
甲州シュール・リー / 勝沼甲州樽発酵 / 勝沼シャルドネスパークリング / プティジョア
公式サイト
belle-foret.co.jp

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