Vino Storia

ワインのお話

山梨 / 勝沼

原茂ワイン

HARAMO WINE

明治に建てられた母屋を改装した売店で、勝沼の甲州のワインを中心に12種類を試せる、家族で営む小さなワイナリーです。

  • 見学 不可
  • 試飲あり
  • ショップ

見学・予約

見学
不可(公式サイトの英語の会社情報に「ワイナリーツアーはいま行っ…

営業案内

営業時間
ワインショップ 9時〜17時
定休日
年中無休(元日は休み)
試飲
有料。1杯15ミリリットル100円で、12種類をワインディスペンサーから。予約は要らない
ショップ
あり(明治の母屋を改装した1階のワインショップ。直売だけの銘柄もある)
飲食
なし(併設のカフェ「カーサ・ダ・ノーマ」は2020年10月に閉店)

試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、駅から歩くかタクシーを使ってください。
公式サイトのお知らせには日付の無いものがあり、ランチなどの催しがいつのものか分からないことがあります。気になる催しは電話で確かめてください。
ワインは電話・FAX・メール(haramowine@gmail.com)で注文でき、支払いは原則として先払いの振込です。 情報は2026年11月3日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山梨県甲州市勝沼町勝沼3181
電車で
JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅から歩いて20分
車で
中央自動車道 勝沼インターチェンジを出て甲府方面へ。ひとつ目の信号「原」を右折し、三つ目の信号「上町」を過ぎて600メートル先、右側の看板を目印に左折。インターチェンジから約5分
駐車場
無料(普通車20台。台数は山梨県の観光サイト、2022年10月時点の情報)

ワイナリーの話

原茂ワインとは?

原茂ワイン(HARAMO WINE)は、山梨県甲州市勝沼町勝沼にある、家族で営む小さなワイナリーです。会社は自らを「ぶどう棚の中の小さなワイン醸造所」と紹介しています。

「原茂(はらも)」は屋号です。公式サイトによれば、昔このあたりが「原」と呼ばれる土地だったことと、代々の当主が「茂左衛門(もざえもん)」の名を継いできたことから、原茂となりました。売店は、明治に建てられた母屋を改装したもので、1階で12種類のワインを試すことができます。


勝沼の甲州と、ぶどう棚の母屋

公式サイトの英語の会社情報は、甲州(こうしゅう)について、勝沼で育ったものだけを使うと書いています。甲州は日本で古くから育てられてきたぶどうで、原茂ワインの造りの中心です。自社の畑は1.5ヘクタールほどで、そのほかに地元の農家と4ヘクタールほどの契約の畑があり、一年に造るワインは50キロリットルほどです。

畑の名前は、ワインのラベルにも出てきます。「原茂甲州 自家農園」には、勝沼の新井(あらい)と小佐手小路(こさでこうじ)という自社の畑の甲州を使っています。小佐手小路は、文化庁の資料でワイナリーの建物の所在地として書かれている字(あざ)の名でもあります。ブラック・クイーン(Black Queen)の赤ワインは、勝沼町勝沼の字新井にある自社の畑のものです。甲州のほかに、シャルドネ(Chardonnay)、メルロー(Merlot)、シラー(Syrah)、ツヴァイゲルトレーベとカベルネ・ソーヴィニヨンを掛け合わせたアルモノワール(Harmo noir)なども育てています。英語の会社情報によれば、ヨーロッパの品種は、高い価格帯のワインを造る試みとして自社の畑に植えたものです。

売店のある建物は、「原茂ワイン店舗兼主屋」として国の登録有形文化財になっています。文化庁の文化遺産オンラインによれば、旧勝沼宿の北の丘の敷地の真ん中に建つ木造2階建てです。屋根の上にもう一段小さな屋根(越屋根)をのせた、養蚕農家の典型的な姿を保ちながら、醸造業に転じた近代の大きな民家だと説明しています。前座敷と奥座敷は昔のまま残り、土間では大黒柱や太い梁の組み方を見ることができます。店舗の裏の東蔵・西蔵と、もとは文庫蔵だった奥蔵も、同じく登録有形文化財です。

英語の会社情報は、この建物を130年以上前に建てられ、1999年に改めたと書いています。1階にワインディスペンサーを置き、12種類のワインを1杯15ミリリットル100円で試せるようにしています。


歩み

英語の会社情報によれば、ワイン造りは1924年、山梨県の勝沼村で、協同の醸造所として始まりました。1973年に、それが原茂ワイン株式会社になりました。

原茂ワインには、カフェ「カーサ・ダ・ノーマ」もありました。2020年10月31日に閉店し、店主はお礼の言葉で「22年間」を振り返っています。

古いワインを寝かせておき、あとから瓶に詰め直して出すこともしています。甲州を甘口に仕上げた2003年のワインは、20年以上瓶の中で熟成させたあと、2025年にもう一度瓶に詰めました。1999年の「ハラモ甲州 Selected」は、果汁を凍らせて水分を分け、残った濃い果汁を発酵させた甘口の白ワインで、こちらも20年以上の熟成を経て2021年3月に詰め直しています。

勝沼のワイナリーの集まり「勝沼ワイナリーズクラブ」にも加わっていて、新しく農業を始める人を支えるためのクラウドファンディングを、クラブとして企画しました。


代表的なワイン

ハラモ ブランは、勝沼の甲州だけで造る白ワインで、会社が「原茂のスタンダード」と呼ぶ一本です。フルーティーでさわやかで、飲みやすく、さっぱりした後味とされています。

甲州シュールリーは、勝沼の甲州を、発酵を終えたあとの澱(おり)と一緒に5か月ほど寝かせた辛口の白ワインです。シュール・リー(sur lie)はフランス語で「澱の上」という意味です。飲みごたえがあり、桃やマンゴーのような香りがあるとされています。

原茂甲州 自家農園は、新井と小佐手小路の畑の甲州を、フランス産のオークの樽で熟成させた白ワインです。2023年は1,312本でした。

東雲 山 メルローは、勝沼町の旧東雲(しののめ)村の「山」にある百果苑の畑のメルローで造る赤ワインです。ラベルの説明には、育てた荻原慎介の名と、収穫の日まで書かれています。昔ながらの棚に枝を長く残して仕立てたメルローで、ステンレスのタンクで発酵させてから、樽で1年あまり寝かせています。2023年は889本でした。

調査時点(2026年11月3日)の公式サイトの価格は、ハラモ ブラン(750ミリリットル)が1,760円、甲州シュールリー 2024(同)が1,980円、原茂甲州 自家農園 2023(同)が2,970円、東雲 山 メルロー 2023(同)が3,300円でした。

基本情報

創業
1924年(勝沼村で協同の醸造所としてワイン造りを始めた年。1973年に原茂ワイン株式会社になった)
人物
古屋真太郎(代表・醸造責任者)
代表的なワイン
ハラモ ブラン / 甲州シュールリー / 原茂甲州 自家農園 / 東雲 山 メルロー
公式サイト
haramo.com

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