Vino Storia

ワインのお話

山梨 / 勝沼

盛田甲州ワイナリー

Morita Koshu Winery

知多半島の酒蔵の家が明治に挑み、病害虫に阻まれたワイン造りを、およそ90年後に勝沼で始め直しました。

  • 見学 予約不要
  • 試飲あり
  • ショップ
  • レストラン
赤い屋根の建物と、盛田甲州ワイナリーの名前が書かれた白い看板。手前は駐車場
写真: 江戸村のとくぞう / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約不要(10名未満
内容
樽のセラー、仕込み場、醸造場、瓶詰めの設備などを自分で見て回る。仕込みの季節には搾汁機やタンクが動いているところを見られる。10名以上の団体には案内付きのセミナーツアーもある
日時
営業時間中
料金
試飲はチケット制で4枚つづり550円(当日の買い物に使える550円の値引き券付き)。見学そのものの料金は公式サイトに書かれていない
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
見学 10時〜16時(7月20日〜10月31日は16時30分まで)
定休日
年末年始と、年2回の指定日
試飲
有料。ワイナリー限定品を含む10種類以上から、チケット1枚(限定品は2枚)で1種類
ショップ
あり(売店)
飲食
併設のレストラン「シャンモリ」(山梨県甲州市勝沼町下岩崎1453。電話 0553-44-5556)

試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、駅からタクシーを使ってください。
公式サイトが最寄り駅として案内しているのは、勝沼ぶどう郷駅ではなく塩山駅です。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山梨県甲州市勝沼町勝沼2842
電車で
JR中央本線 塩山駅から車で約10分
車で
中央自動車道 勝沼インターチェンジから約3分

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が盛田甲州ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 営業時間中

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

盛田甲州ワイナリーとは?

盛田甲州ワイナリー(Morita Koshu Winery)は、山梨県甲州市勝沼町勝沼にあるワイナリーです。ワインは「シャンモリ(Chanmoris)」の名前で出していて、赤い屋根と時計を目印にしてほしいと公式サイトは案内しています。

会社の源は、愛知県の知多半島にあります。江戸時代の中ごろから酒や味噌、醤油をつくってきた盛田家が、明治のはじめに地元でぶどう畑を開き、ワインを仕込む直前に畑を病害虫に失いました。勝沼のワイナリーは、それからおよそ90年後に、同じ家の人がワイン造りを始め直したものです。


敷地の畑と、地区の名前を付けた甲州

いまの工場は、勝沼町の「勝沼ワインバレー」と呼ばれる区域にあります。最初の工場が手狭になったため、町の求めに応じてワインバレーの第1号の工場として建てた、と会社の沿革にあります。

工場の樽のセラーでは、フランス産のオークを主にしたおよそ100の樽で、甲州やシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンの上級のワインを熟成させています。仕込みの季節には、樽の中で発酵させることもあると見学のページは案内しています。

敷地の中には自社の畑があり、醸造担当者の2011年のブログによれば、シャルドネ(Chardonnay)、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、プティ・ヴェルド(Petit Verdot)の3品種を、雨よけを付けた垣根で育てています。ここで穫れたぶどうだけでつくるワインには「エステート」の名前を付けています。

ワインの多くを占めるのは、日本で古くから育てられてきたぶどうの品種「甲州(こうしゅう)」です。看板の「柑橘香(かんきつこう)」シリーズは、勝沼町の岩崎、韮崎市の穂坂、笛吹市の石和や御坂と、ぶどうを穫った地区の名前をそれぞれのワインに付けています。

このシリーズの甲州は、熟しきる時期より2週間ほど早く収穫しています。甲州の柑橘のような香りのもとになる成分は、早く穫ったぶどうのほうが多いという研究があるからだと、会社は説明しています。

甲州の歴史についての会社の書き方は、商品ごとに少しずつ違います。勝沼の甲州の説明には「1300年以上前から栽培されているといわれる」、穂坂の甲州の説明には「1200年以上前から」とあります。


歩み

会社の沿革によれば、盛田家の11代目の久左衛門は、明治政府の殖産興業の流れの中で新しい事業を探し、甲州のぶどうに目を付けました。1881年に地元の小鈴谷村(いまの常滑市)で国有林の使用を許され、50ヘクタールほどのぶどう園を開いています。日本を訪れたフランス農務省の職員が「日本で最も感銘する葡萄園」と述べた、と会社は伝えています。

1885年には甲州から技術者を招き、その秋に初めて仕込む準備を整えていました。そこへ、当時世界中のぶどう畑を荒らしていた、根に付く害虫が襲い、ぶどう園はたちまち壊滅します。

ワイン造りに戻ったのは、14代目の次男の盛田和昭です。1973年、盛田株式会社のワイン事業部として勝沼町に「甲州葡萄酒本舗」を設立し、ワインを「シャンモリ」と名付けました。1976年に同じ町に第二工場を建て、1997年にワインバレーの新工場へ移っています。2001年には工場の隣にレストランを開き、2005年にいまの社名に変わりました。


代表的なワイン

シャンモリ 柑橘香 勝沼甲州は、勝沼町岩崎地区の甲州だけでつくる辛口の白ワインです。柑橘のようなさわやかな香りに、引き締まった酸があり、すっきりと飲めるとされています。2025年のものは8,600本の限定で、国際的なワインのコンクール「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」の2026年の審査でトロフィーと金賞を受けた、と会社は知らせています。調査時点(2026年10月27日)の公式通販のページには、ワイナリーの売店に来た人を優先するため、9月からウェブでの販売を止めていると書かれていました。

シャンモリ 柑橘香 穂坂甲州は、韮崎市穂坂町三之蔵の甲州を使います。シリーズの中では例外で、こちらは収穫の時期の終わりに遅摘みしたぶどうです。会社は、遅摘みでは柑橘の香りは出にくいと考えていたものの、穫れたぶどうの色が早摘みのように淡かったので試しに仕込んだところ、ほかと同じ系統の香りが出たと書いています。香りはマスクメロンやマスカットにたとえられ、酸はやわらかです。2022年のものが、シリーズで初めて「GI山梨」を名乗りました。地理的表示「山梨」のことで、産地の名前を守る国の制度にもとづく表示です。

シャンモリ GI山梨 マスカット・ベーリーAは、日本で生まれた黒ぶどうの品種、マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)の赤ワインです。イチゴやベリーのような甘い香りがあり、軽やかに飲めると説明されています。

調査時点の公式通販の税込価格は、柑橘香 勝沼甲州が1,760円から、柑橘香 穂坂甲州が2,420円、GI山梨の甲州とマスカット・ベーリーAがそれぞれ1,650円からでした。

基本情報

創業
1973年(盛田株式会社のワイン事業部として、勝沼町に甲州葡萄酒本舗を設立した年)
人物
盛田和昭(勝沼でのワイン造りを始めた人)
盛田宏(代表取締役社長)
代表的なワイン
シャンモリ 柑橘香 勝沼甲州 / シャンモリ 柑橘香 穂坂甲州 / シャンモリ GI山梨 マスカット・ベーリーA
産地の表示
GI Yamanashi(地理的表示「山梨」)
公式サイト
chanmoris.co.jp

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