Vino Storia

ワインのお話

山梨 / 勝沼

ドメーヌ・ジン

Domaine Jin Winery

別の業界で働いていた代表が、勝沼の鳥居平で耕す人のいなくなった段々畑を借り、甲州の苗を植えたところから始まったワイナリーです。

  • 見学 予約制
  • ショップ
丘の斜面に段になって広がるぶどう畑と、ふもとの家並み。丘の上に大きな建物があり、奥に山なみが見える
写真: Aw1805 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約制
内容
ワイナリーでのワインの販売と説明。試飲は行っていない
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
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営業案内

試飲
なし(ワイナリーでの試飲は行っていない)
ショップ
あり(ワイナリーでの販売。オンラインショップもある)

畑仕事で留守にしていることが多く、事前の連絡がないと会えないことがあります。
試飲はできません。
公式サイトの「平日9時〜17時」は通販の受注と発送の営業日で、ワイナリーを開けている時間ではありません。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山梨県甲州市勝沼町勝沼2561-7
電車で
JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅からタクシーで5分

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がドメーヌ・ジンに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

ドメーヌ・ジンとは?

ドメーヌ・ジン(Domaine Jin Winery)は、山梨県甲州市勝沼町勝沼にある小さなワイナリーです。公式サイトは、畑の土の手入れから収穫、仕込み、瓶詰め、お客に届けるまでを、すべて自分たちの手で行うと書いています。

代表の渡辺隆仁は、ワインとはまったく違う業界で働いてきた人です。公式サイトによれば、定年を前にワインエキスパートの資格を取り、その勢いでワインの世界に入りました。最初の畑は、勝沼の鳥居平(とりいびら)で耕す人のいなくなった急斜面です。借り受けてから、木を植えられる状態に戻すまでに1年かかりました。


鳥居平の段々畑と、三つの畑

公式サイトは鳥居平を、ワイン用ぶどうの産地として定評のある土地と書いています。ドメーヌ・ジンの畑は、フルーツラインと呼ばれる道路の上にあり、広さは10アールほどです。南西を向いた急斜面を6段の段々畑にして、棚を張っています。下の4段に甲州(こうしゅう)、上の2段にシラー(Syrah)を植えました。甲州は日本で古くから育てられてきたぶどうで、シラーはフランスのローヌ地方で知られる黒ぶどうです。

商品ページの説明によれば、苗を植えた1年目は鹿に食べられ、上の2段のシラーが実をつけ始めたのは3年目以降でした。水はけのよい急斜面の畑からは、しっかりした実がとれるようになったといいます。

ほかに二つの畑を借りています。中央自動車道の南側、山すその上岩崎(かみいわさき)の畑は、わずかに北へ傾いた緩い斜面で、メルロ(Merlot)、ヴィオニエ(Viognier)、タナ(Tannat)を植え、ネッビオーロやサンジョヴェーゼなども数本ずつ試しています。菱山(ひしやま)の日休(にっきゅう)の畑は、すでにぶどうが植わっていたところを2013年から借りたもので、甲斐ノワール、甲州、マスカット・ベーリーAが育っています。日休という地名は、昔このあたりを訪れた日蓮が休んだという言い伝えにちなむと、公式サイトは紹介しています。粘土と砂、礫(れき)の混じった水はけのよい土地だそうです。


歩み

始まりは、勝沼の東夢(とうむ)ワイナリーとの出会いでした。2009年の春、東夢ワイナリーの協力を得て鳥居平の耕作放棄地を借り、1年かけて開墾しました。2010年に甲州の苗を植えています。トップページは始まりを「2008年」と書いていて、公式サイトの中で1年ずれています。

鳥居平で初めてまとまったぶどうがとれたのは2014年の秋で、120キロほどを自前のタンクで仕込み、80本ほどを初めて出しました。それより前から、岩崎と日休の畑のぶどうで、ほかのワイナリーに醸造を頼んでワインをつくっています。2013年には酒類の販売免許を取り、自分の通販サイトで売り始めました。

公式サイトはこのやり方を、自分の考えとして書いています。本格的なワイナリーを興すには大きな資金がかかり、売り先の悩みもあります。そこで、既存のワイナリーをボランティアとして手伝いながら協力を仰ぎ、そのワイナリーの一員として自分のワインを造る、という形です。渡辺は東夢ワイナリーに個人として最初に加わった一人で、そのあと同じ考えの人が相次いで加わったといいます。2021年には、テレビ番組で「勝沼ワイン村」のワイナリーの一つとして紹介されました。

2019年9月、自分のワイナリーを開きました。その秋から自社で仕込みを始め、年末には初めて、すべてを自社で手がけたワインを出しています。


代表的なワイン

公式サイトが掲げる考えは、自分が毎日でも気軽に飲みたいと思える、自然で個性のあるワインを、手ごろな値段で届けることです。品種ごとに少しずつ造るので、完売して入れ替わる銘柄が多くあります。

甲州(無ろ過)は、勝沼で9月下旬から10月上旬にとれた甲州の白ワインです。2024年は、等々力(とどろき)地区の甲州と鳥居平の自社畑の甲州を合わせています。果皮と果汁を短い時間だけ触れさせ、低い温度で発酵させて香りを引き出し、ろ過せずに瓶に詰めました。合わせる料理には、かけそばや、はくさいと油揚げの煮物のような薄味の出汁の料理が挙がっています。2019年に初めて自社だけで造ったのも、この甲州でした。

甲州 ペティアンは、瓶の中でもう一度発酵させて、軽い泡を持たせた甲州のワインです。ペティアン(pétillant)はフランス語で「微発泡の」という意味です。瓶詰めのときに亜硫酸を加えていません。瓶の底に酵母のおりが沈むので、冷蔵庫に2、3日立てておいてから静かに注ぐよう、商品ページは勧めています。

シラー&富士の夢は、鳥居平と日休のシラーに、山ぶどうの血を引く「富士の夢」という品種を2割合わせた赤ワインです。シラーらしい胡椒のような香りがあるとされています。甲斐ノワールは、カベルネ・ソーヴィニヨンとブラック・クイーンを掛け合わせて山梨県が生んだ黒ぶどうの品種で、日休の畑で育てています。酸味とスパイシーな香りがあり、渋みは控えめなので、軽く冷やしてもよいと説明されています。

調査時点(2026年10月27日)の公式オンラインショップの税込価格は、甲州(無ろ過、2024年、750ミリリットル)と甲州 ペティアン(2024年、720ミリリットル)が1,980円、シラー&富士の夢(2024年)と甲斐ノワール(2023年)が2,530円でした。

基本情報

創業
2019年(9月。ワイナリーを開き、自社での仕込みを始めた年)
人物
渡辺隆仁(代表)
代表的なワイン
甲州(無ろ過) / 甲州 ペティアン / シラー&富士の夢 / 甲斐ノワール
公式サイト
domainejin.com

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