Vino Storia

ワインのお話

山梨 / 勝沼

白百合醸造

Shirayuri Winery(L'ORIENT)

フランスで「風土に合ったぶどうこそ」という考えに触れた造り手が、勝沼のぶどうでワインを造り続けているワイナリーです。

  • 見学 予約制
  • 試飲あり
  • ショップ

見学・予約

見学
予約制の有料ワインツアー(平日、約60分、2,200円から)
内容
スペシャルワインツアー。自社畑の案内、醸造施設とワインセラーの見学、グラスでの数種類の試飲。ショップのスタッフが案内するベーシックコース、醸造担当が案内する造り手コース、社長か常務が案内するオーナーズコースの3つ
日時
平日のみ
10時、14時(7月〜10月は10時のみ)。造り手コースは2月下旬〜6月、オーナーズコースは日程を要確認
所要時間
約60分
定員
2〜10名
料金
ベーシックコース 2,200円/造り手コース・オーナーズコース 5,500円(1人、税込)
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ショップ 9時〜17時(土日は早めに閉めることがある。16時30分以降に着くときは電話で知らせる)
定休日
年中無休(年末年始と、会社の催しによる臨時休業を除く)
試飲
ショップで有料(1杯30ミリリットル、110円から。税込)
ショップ
あり(ワイン、ブランデー、ぶどう果汁)

試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、駅からタクシーかバスを使ってください。ツアーでは、運転する人と妊娠中の人にはワインの代わりにぶどう果汁が出ます(料金は同じ)。
隣の自社畑は予約なし・無料で自由に見て回れます(20名以上は要予約)。
ほかに、5名以上の団体向けの有料見学(中学生以上1,100円、5月中旬〜11月下旬、約20分。電話かメールで予約)と、樽からワインを瓶に詰めてラベルを貼る体験(720ミリリットル1本2,750円、10時30分・14時30分、約20分。前日15時までにフォームで予約)があります。
敷地に飲食施設はありません。
英語の案内ページはツアーの条件(日曜限定、5,500円)が日本語のページと違います。日本語のページの条件で書いています。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山梨県甲州市勝沼町等々力878-2
電車で
JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅からタクシーで約10分(1,500円前後)、または甲州市民バス「ぶどうコース1」で19分の等々力公民館前から徒歩10分
JR中央本線 塩山駅からタクシーで約15分
車で
中央自動車道 勝沼インターチェンジから約10分(国道20号の勝沼バイパスを甲府方面へ。「南野呂千米寺」を右折、「等々力」を左折して約400メートル)
駐車場
乗用車20台・バス3台(無料)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が白百合醸造に空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 平日のみ 10時、14時(7月〜10月は10時のみ)。造り手コースは2月下旬〜6月、オーナーズコースは日程を要確認

定員: 2〜10名

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

白百合醸造とは?

白百合醸造(Shirayuri Winery)は、山梨県甲州市勝沼町の等々力(とどろき)にあるワイナリーです。ワインは「ロリアン(L’ORIENT)」の名前で出していて、ワイナリーもロリアンワインの名で知られています。ロリアンはフランス語で「東洋」という意味で、会社はヨーロッパに劣らない水準のワインを目指して付けた名前だと説明しています。

そのうえで会社がワイン造りの第一条件に挙げているのは、「ローカル」であることです。公式サイトの「ワインづくりの話」で、造り手はフランスのプロヴァンス地方に留学していたころを振り返り、こう書いています。

ワインの本場フランスの人々は「その風土に合ったぶどうでつくるからこそ、おいしいワインができるのだ。ここのワインは最高だ」と口々に自慢します。

勝沼に戻ってからは、勝沼で育ったぶどうでいちばん良いワインを造ることに挑み続けている、と文章は続きます。東洋の名前を掲げることと、地元のぶどうにこだわることは、このワイナリーの中では一つの考えになっています。


扇状地の畑と、傘をかけたぶどう

会社の説明によれば、勝沼は周りの山々から流れ出る何本もの川がつくった扇状地の上にあり、日照時間が長く、盆地に降りそそぐ日の光を南アルプスに日が沈むまでたっぷり受けられます。東の谷から直接吹きつける「笹子おろし」という風のために、昼と夜の気温の差が大きいことも特徴に挙げています。会社はこの土地を「日本最高峰のワイン原料の葡萄を育てる地」と呼んでいます。

自社の畑の手入れは、食べるためのぶどうに近いやり方です。房を選んで数を減らし、房の上のほう(肩)を落としてわざと小さな房にします。梅雨のころには傘をかけ、茂りすぎた葉を落として、湿気からぶどうを守ります。会社はこの手間について「他のワイナリーではここまでのことはしない」と書いていて、2026年の6月と7月には、この傘かけを手伝う体験の参加者も募っていました。

畑には、山梨を代表する白ぶどうの甲州(こうしゅう)と、黒ぶどうのマスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)のほか、メルロ(Merlot)、シャルドネ(Chardonnay)、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、プティ・ヴェルド(Petit Verdot)といったヨーロッパの品種が少しずつ植えられています。何種類も少しずつ育てているのは、この気候と土に合う品種を見きわめるためだといいます。アメリカ原産のアジロンダック(Adirondac)も育てていて、会社は「山梨県勝沼町周りでしか栽培されていない幻の品種とも言われています」と紹介しています。


歩み

始まりは1938年です。初代の内田國太郎(うちだ くにたろう)が、近所のぶどう農家と一緒に「白百合葡萄酒共同醸造組合」を始めました。1942年に2代目の内田四郎が後を継ぎ、1952年に株式会社になっています。

1973年には山梨市の自宅の敷地に工場を建て、1985年に本社の工場をいまの勝沼町へ移しました。公式の年表は、このとき「観光客が立ち寄れる工場にする」と書いています。その前年の1984年には、会社によれば山梨県で初めてのピーチワインを売り出しています。1993年には、オーストリアのハプスブルク家に由来する130年前のレンガを使ったワインセラーができたと、年表にあります。

1995年に3代目の内田多加夫が社長に就き、2004年にはイタリアから蒸留機を入れて、イタリアでグラッパと呼ばれるぶどうの蒸留酒も造りはじめました。ツアーの案内には、いま3代目の社長と4代目の常務がいると書かれています。

公式サイトのトップページの説明は「創業72年」、会社紹介のページは「50余年の伝統」としていて、どちらも書かれた時点のまま残っているようです。1938年から数えると、2026年で88年になります。


代表的なワイン

勝沼甲州は、会社がいちばん上に置く白ワインで、甲州市勝沼町で育った甲州だけを使っています。幾重にも重なる柑橘の香りに柔らかな酸があり、海外のワインにはないうまみがあると説明されています。会社のすすめる料理は、白身魚や貝の刺身、湯葉で、わさびや醤油、すだち、生姜、塩レモンを使うとよりワインに近づくそうです。2019年のものは、ワインのコンクール、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード(Decanter World Wine Awards)の2021年の回でプラチナ賞を受けています。

甲州 Vigne de Nakagawa(ヴィーニュ・ド・ナカガワ)は、一人の農家、中川君春さんが育てた甲州だけでつくる白ワインです。新鮮な柑橘と白い花を思わせる甘い香りに、さわやかな酸と甲州らしい心地よい苦みが重なるとされています。会社によれば、2021年のものが2023年のG7広島サミットのワーキングランチで、和食に合わせて出されました。商品の紹介ページは中川さんの畑を「甲州市一宮町」と書いていますが、一宮町は笛吹市の町名です。

山梨ベーリーAは、山梨県産のマスカット・ベーリーAをタンクで発酵させた赤ワインです。イチゴやフランボワーズのような甘い香りに、ほどよい酸と果実味があるとされています。マスカット・ベーリーAは、明治に新潟の川上善兵衛が生み出した黒ぶどうです。

ほかに、甲州とデラウェアを合わせた日常向けの白ワイン「ル・モン」や、アジロンダックでつくる甘口の新酒などがあります。

調査時点(2026年10月27日)の公式オンラインショップの表示価格は、勝沼甲州(2023年)が3,300円、甲州 Vigne de Nakagawa(2025年)が3,850円、山梨ベーリーA(2024年)が2,640円でした。

基本情報

創業
1938年(内田國太郎が近所のぶどう農家と「白百合葡萄酒共同醸造組合」を始めた年)
人物
内田國太郎(創業者)
内田多加夫(3代目の社長。1995年就任)
代表的なワイン
勝沼甲州 / 甲州 Vigne de Nakagawa / 山梨ベーリーA
公式サイト
shirayuriwine.com

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