バローロのワイン一覧
バローロとは?
バローロ(Barolo)は、ネッビオーロ(Nebbiolo)という黒ぶどうだけからつくる、辛口の赤ワインです。色はガーネットで、売り出すまでに3年あまりねかせる決まりがあります。2021年に穫れたぶどうなら、店に並べてよいのは2025年の1月からです。保護協会によれば、19世紀の貴族たちはこのワインを「王のワイン、ワインの王」と呼びました。
つくられているのはピエモンテ州の南、アルバ(Alba)の街から南へ数キロのランゲ(Langhe)の丘です。畑はクーネオ県の11の村に広がり、名前はそのひとつ、バローロ村から来ています。村の全域が産地に入るのはバローロ、カスティリオーネ・ファッレット(Castiglione Falletto)、セッラルンガ・ダルバ(Serralunga d’Alba)の三つで、ほかの八つの村は一部だけです。畑は丘の斜面に限られ、谷底や平地、日当たりの足りない土地は外されています。

このワインのラベルには、「Barolo」のすぐ下に畑の地名が書かれていることがあります。2010年に、地名ごとの区画が決まりに組み込まれ、名乗ってよい地名が一覧で定められました。数えると180あまりで、そのうち11は「バローロ村の」のように村の単位の名前です。地名は「Barolo」の文字より大きく書いてはいけません。
一覧の中でも、カンヌービ(Cannubi)には書き方が五通りあります。「カンヌービ・ボスキス」「カンヌービ・サン・ロレンツォ」などの細かい区画名で書いても、ただ「カンヌービ」と書いてもよいことになっています。地名にさらに畑の名前(vigna=ヴィーニャ)を添えるなら、ぶどうの収量の上限が1割ほど低くなります。

どんなワインか
収穫した年の11月1日から数えて38か月以上熟成させ、そのうち18か月以上は木の樽に入れます。リゼルヴァ(riserva)を名乗るなら62か月以上で、売り出せるのは収穫の6年後の1月です。
色はガーネットです。香りは強く、ネッビオーロらしいもので、味わいは辛口で厚みがあり、よくまとまっています。保護協会は香りを、小さな赤い果実やジャム、バラや乾いたスミレ、シナモンや胡椒にたとえ、ときに甘草やカカオ、たばこ、革を感じると説明しています。タンニン(渋み)は上品で複雑だとしています。アルコール分は13%以上です。

バローロに、キナ(china)という樹皮などで香りをつけたものは、バローロ・キナート(Barolo Chinato)の名前で売られます。香りづけしたワインで、バローロそのものとは別の品です。
使われているぶどう品種
ネッビオーロだけでつくり、ほかの品種を混ぜることは認められていません。かつて海が退いたあとに残った石灰質の丘は、ネッビオーロがいちばん力を出せる土地とされています。

ネッビオーロは、ピエモンテ州の北部ではスパンナ(Spanna)、隣のロンバルディア州のヴァルテッリーナではキアヴェンナスカ(Chiavennasca)とも呼ばれます。ネッビオーロだけでつくるDOCGには、同じランゲのバルバレスコ(Barbaresco)があります。主役にするDOCGには、ロエロ(Roero)、ガッティナーラ(Gattinara)、ゲンメ(Ghemme)、ヴァルテッリーナ・スペリオーレ(Valtellina Superiore)があります。

価格帯
調査時点(2026年9月22日)に楽天市場で見つかった、750ミリリットルの単品の価格です。セット商品、ハーフやマグナムなどの瓶、バローロ・キナートは除いています。
| 確認できた本数 | 価格の幅 | 中央値 | |
|---|---|---|---|
| バローロ | 1,999本 | 3,278円〜494,000円 | 15,378円 |
| バローロ リゼルヴァ | 296本 | 4,320円〜1,050,000円 | 40,806円 |
通常のバローロは、3割ほどが1万円未満、6割ほどが2万円未満でした。上の値を押し上げているのは古い年のもので、2009年以前に収穫されたものの中央値は6万円でした。2018年以降の年に絞ると、中央値は1万3,500円ほどです。価格は税込の表示で、送料は含みません。同じワインを複数の店が売っているので、本数は銘柄の数ではありません。
バローロに合わせる食事
ピエモンテには、このワインそのものを使う料理があります。牛肉をバローロでゆっくり煮込んだブラザート・アル・バローロ(brasato al Barolo)で、イタリア政府観光局も、ピエモンテで味わいたい料理のひとつに挙げています。
産地のランゲには、手打ちのパスタも根づいています。卵黄をたっぷり使った黄色い細い麺のタヤリン(tajarin)は、秋には白いトリュフを削りかけて食べます。アニョロッティ・デル・プリン(agnolotti del plin)は、生地の端を指でつまんで閉じる小さな詰め物のパスタで、肉のソースで、またはバターとセージで食べます。チーズなら、ピエモンテのトーマ(toma)やカステルマーニョ(castelmagno)です。
日本の食卓で試すなら、牛ほほ肉やすね肉の赤ワイン煮込み、ローストビーフ、きのこをたっぷり使ったパスタ、熟成した硬いチーズが、地元の料理に近い組み立てです。
