Vino Storia

ワインのお話

大阪 / 羽曳野

飛鳥ワイン

Asuka Wine

駅から歩いてすぐのワイナリーが、手放された斜面の畑を借り受けて、大阪のぶどうでワインを造っています。

  • 見学 予約制
  • 試飲あり
  • ショップ
緑の山あいの斜面に、白いビニールの屋根をかけたぶどう畑が波のように広がり、骨組みだけの畑も見える
写真: Kamigata0 / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約制・有料のワイナリーツアー(チケット制、1人5,000円
内容
作り手の案内で工場とぶどう畑を見学し、2階のサロンでスタッフの説明を聞きながら主力のワイン5種類を試飲する「大人の遠足 飛鳥ワイナリーツアー」。ランチ付き
日時
不定期(公式サイトのお知らせとチケットの販売で告知。2026年は8月と9月6日に開催の告知があった)
定員
25名(先着順。最少催行10名)
料金
5,000円(税込。工場見学・畑の散策・試飲・ランチ込み)
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ショップ 10時〜17時(土曜・日曜・祝日も営業)
試飲
ショップで有料(常に4種類以上、1杯300〜500円)
ショップ
あり(ワイナリーに併設の直売所)

ツアーは雨でも行い、畑を歩くので動きやすい服装で。夏は帽子と飲み物を。定期のツアーには子どもは参加できません。
ツアーの参加者用の駐車場はありません。電車で行くか、上ノ太子駅の周りの民間の駐車場を使ってください。
2026年10月27日時点で、募集中のツアーはありませんでした。次の開催は公式サイトのお知らせで確かめてください。
会社概要のページには「月〜金 10時〜17時、土曜・日曜・祝日定休」とあり、ショップの案内(土日・祝日も営業)と食い違っています。ショップは2026年7月のお知らせで土日・祝日も開けるようになりました。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
大阪府羽曳野市飛鳥1104
電車で
近鉄南大阪線 上ノ太子駅の北口から徒歩約3分
車で
羽曳野東インターチェンジから約3分、太子インターチェンジから約5分
駐車場
2台(ワイナリーツアーの参加者は使えない)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が飛鳥ワインに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 不定期(公式サイトのお知らせとチケットの販売で告知。2026年は8月と9月6日に開催の告知があった)

定員: 25名(先着順。最少催行10名)

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

飛鳥ワインとは?

飛鳥ワイン(Asuka Wine)は、大阪府羽曳野市(はびきのし)の飛鳥(あすか)にあるワイナリーです。近鉄南大阪線の上ノ太子(かみのたいし)駅の北口から歩いて3分ほどのところにあり、1934年に、ぶどう農家の仲村義雄(なかむら よしお)が果実酒の製造免許を取って始めました。

会社は自分たちのことを、こう紹介しています。

私達は、醸造家ではありますが、ぶどう農家であるという意識を強く持っています。

羽曳野のぶどう畑は、まとまった広さがなく、斜面にあるので機械が入りません。手間がかかるぶん、耕すのをやめてしまう畑が増えています。飛鳥ワインはそうした畑を借り受け、少ない人数で5ヘクタールほどを耕しています。苗木を育てるところから瓶に詰めるところまで、自分たちで続けています。


住宅のあいだに散らばる斜面の畑

公式サイトは羽曳野市を、ぶどう畑と住宅地が混じり合う「他にない景色の土地」と書いています。飛鳥ワインの畑も一か所にまとまってはおらず、細かく数えると20以上に分かれています。どれも斜面にあって作業はしにくいものの、水はけはとてもよいといいます。

畑にはそれぞれ名前があります。松浦、ダイヤモンド、中筋、大平、砂越(すなごし)にはデラウェア(Delaware)が、端山、穴ヶ谷、壷井にはシャルドネ(Chardonnay)が植わっています。砂越は名前のとおり砂地の畑で、会社は「葡萄栽培に最も適した畑」と書き、ここのメルロー(Merlot)だけで赤ワインを造っています。

河内(かわち)と呼ばれるこの一帯は、デラウェアの産地です。デラウェアは種なしの生食用のぶどうとして知られる小粒の品種で、昔ながらの棚に枝をはわせて育てられてきました。飛鳥ワインは2000年からヨーロッパのワイン用品種も植えはじめ、いまでは20種類を超えます。こちらはほとんどを、木を一列に並べる垣根の仕立てで育てています。

農薬と除草剤にはできるだけ頼らず、大阪府が認める「エコ農産物」の認証も受けています。会社の年表によれば、2008年には、エコ農産物の加工品の第1号に認められました。ぶどうの軸や搾りかす、切り落とした枝は発酵させて堆肥にし、畑に戻しています。

羽曳野市には、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)」の古墳があります。そのひとつ墓山古墳(はかやまこふん)の濠(ほり)の水から、研究機関の「環農水研」が酵母を取り出して培養しました。飛鳥ワインは、この酵母でワインを造っています。


歩み

1934年に果実酒の免許を取った仲村義雄のワイナリーは、1969年に「金剛葡萄酒醸造」として会社になり、1985年にいまの「飛鳥ワイン」へ名前を変えました。1991年に2代目の仲村裕三が代表取締役に就いています。公式サイトは「創業90年の老舗ワイナリー」と名乗り、創業者の考えは2代目、そして次の3代目に引き継がれていると書いています。

2000年にはヨーロッパのワイン用品種を植えはじめました。2011年にはワイナリーに直売所を開き、2012年には2階に、セミナーや食事会に使えるサロンを設けました。

客を迎える形は、2026年にも変わりました。直売所は、それまで土曜と祝日を休みにしていましたが、2026年7月から土日も祝日も開けています。同じ月から、ワインを1杯ずつ有料で試飲できるようになりました。畑と工場をめぐるワイナリーツアーは、開催日を決めてそのつどチケットを売る形で、2026年は8月と9月の開催が告知されました。


代表的なワイン

会社が目指すのは、癖があって一部の人に好まれるワインではなく、品種と土地の特徴が素直に出た「誰もが飲みやすいワイン」だといいます。古いワイナリーなので手作業も多く、そのぶんワインの状態を確かめながら造っていると書いています。

飛鳥 デラウェアは、自社の畑で育てたデラウェアだけで造る白ワインです。早めに摘むことで、りんごに多い酸(リンゴ酸)をたっぷり残しています。香りは青りんごのように若々しく、味は南の国のトロピカルフルーツを思わせる、爽やかで濃いものとされています。アルコール度数は10%と軽めです。

飛鳥 スパークリング シャルドネは、自社の畑のシャルドネだけを使い、瓶の中で二度目の発酵をさせて泡を生む、シャンパーニュと同じ造り方のスパークリングワインです。グレープフルーツのような柑橘の香りに、しっかりした厚みと、ミネラル感、穏やかな酸がそろっているとされています。2020年と2021年の収穫のものが、日本ワインコンクールで2年続けて金賞を受けました。

飛鳥 メルロー 砂越畑は、砂越の畑のメルローを粒選りして造る赤ワインです。プラムやブルーベリー、スミレ、バニラの香りにたとえられ、重さは中くらいのミディアムボディです。

古墳の酵母で造るのは陵夢(りょうむ)の白ワインと赤ワインで、白ワインは甲州(こうしゅう)、赤ワインはマスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)から造っています。

調査時点(2026年10月27日)の公式通販の税込価格は、飛鳥 デラウェア(2025年、750ミリリットル)が1,980円、陵夢の白ワインと赤ワイン(同)がそれぞれ2,500円、飛鳥 メルロー 砂越畑(2023年、同)が4,490円、飛鳥 スパークリング シャルドネ(2022年、同)が4,500円でした。

基本情報

創業
1934年(ぶどう農家の仲村義雄が果実酒の製造免許を取った年)
人物
仲村義雄(創業者)
仲村裕三(2代目。1991年に代表取締役)
代表的なワイン
飛鳥 デラウェア / 飛鳥 スパークリング シャルドネ / 飛鳥 メルロー 砂越畑
公式サイト
asukawine.co.jp

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