ニーノ・フランコのワイン一覧

3,586円
ニーノ・フランコ(Nino Franco) / 販売: トスカニー イタリアワイン専門店

3,773円
ニーノ・フランコ(Nino Franco) / 販売: トスカニー イタリアワイン専門店

ヴィニェート・デッラ・リーヴァ・ディ・サン・フロリアーノ 2023
4,246円
ニーノ・フランコ(Nino Franco) / 販売: トスカニー イタリアワイン専門店

6,138円
ニーノ・フランコ(Nino Franco) / 販売: トスカニー イタリアワイン専門店
ニーノ・フランコとは?
ニーノ・フランコ(Nino Franco)は、ヴェネト州のヴァルドッビアーデネ(Valdobbiadene)の町なかにある、泡のワインプロセッコの造り手です。1919年にアントニオ・フランコ(Antonio Franco)がワインをつくって売る店として始め、いまの名前は2代目のジョヴァンニ、愛称ニーノからきています。つくっているのは主に、グレラ(Glera)という白ぶどうの泡です。
この家がいちばん大切にしている1本は、ラベルに「プロセッコ」と書いていません。石垣に囲まれた畑のぶどうでつくる「グラーヴェ・ディ・ステッカ(Grave di Stecca)」は、コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコのDOCGとして出そうとして審査に通らず、2009年に収穫した分から、呼称を名乗らない泡として売られています。DOCG(統制保証付き原産地呼称)は品質の等級ではなく、その名前を名乗るための産地と造り方の決まりで、瓶詰めの前に試飲の審査があります。3代目のプリモ・フランコ(Primo Franco)が、プロセッコに収穫年を書き、畑の名前を付けてきた歩みの先にある1本です。
畑のある土地
ヴァルドッビアーデネは、コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコの産地の西の端にある町です。公式サイトは、ヴェネトの平野から前アルプスへ一気にせり上がる丘を描き、畝が斜面に沿って走るため、畑の作業はどれも手でするほかないと書いています。土は、海の底だった地層を、ドロミテの方から下ってきた氷河が削って運んだ岩や砂からできていて、礫の多い場所もあります。町の北には、モンテ・チェゼン(Monte Cesen)の山並みが壁のように連なっています。

醸造所は、町の中心を通るガリバルディ通り(Via Garibaldi)にあります。一家が自分たちで耕す畑はヴァルドッビアーデネの中の3か所で、合わせて5ヘクタールほどです。区画ごとにぶどうを分けて醸造しています。
この丘は2019年、ぶどう農家の仕事がつくった文化的景観として、ユネスコの世界遺産に登録されました。

歩み
公式サイトの年表によれば、創業者アントニオはワインをつくり、売る商人でした。1966年に息子のジョヴァンニ(ニーノ)が社名を自分の名前に改め、白ワインと赤ワインをつくり続けます。1971年、コネリアーノの醸造学校を出た孫のプリモが父の蔵に入り、プロセッコだけをつくることにしました。
1979年には、昔から出していた「ルスティコ(Rustico)」の造り方を変えます。瓶の中で泡を生ませ、澱を沈めたまま出す「コル・フォンド(col fondo)」から、大きな密閉タンクの中で二度目の発酵をさせるシャルマ方式(Metodo Charmat)に切り替えました。1982年に父が亡くなると、プリモは家業を継ぎ、イタリアの内外を旅してプロセッコを紹介して回ります。
翌1983年に生まれたのが「プリモ・フランコ(Primo Franco)」です。会社の歩みを紹介するページは、ラベルに収穫年と造り手の署名を入れた最初のプロセッコとしていますが、同じ公式サイトのワインのページでは「最初期のひとつ」と書いています。
1993年、プリモは妻のアンナリーザ(Annalisa)と、グラーヴェ・ディ・ステッカの畑に取りかかります。もとからあったグレラの株から選んだ枝を、フランスの苗木家と一緒に植え直し、一つの畑のぶどうだけで1本のワインをつくることを考えました。2004年には、この畑の中に建つ18世紀の館、ヴィラ・バルベリーナ(Villa Barberina)を買い、修復して宿にしています。1999年に初めて収穫した「ヴィニェート・デッラ・リーヴァ・ディ・サン・フロリアーノ(Vigneto della Riva di San Floriano)」を、一家は最も早い時期の単一畑のプロセッコの一つとしています。
石垣の中の畑のワインは、思ったとおりにはプロセッコになりませんでした。Wine Spectator誌によれば、最初の3回の収穫のワインは、審査でプロセッコと認められませんでした。プリモは同誌にこう話しています。
審査員はこれをプロセッコと認めなかった。私もそう思う。でも、この畑から生まれたのがこれなんだ。
2009年に収穫した分から、プリモは争うのをやめ、呼称のない泡として出すことにしました。公式サイトはこの1本を、プロセッコである前にワインであり、プロセッコでなくなってもワインであり続けるもの、と書いています。2006年からは娘のシルヴィア(Silvia)が4代目として加わり、2015年には、樹齢100年を超える株の残る畑から「ノーディ(Nodi)」が生まれました。
代表的なワイン
グラーヴェ・ディ・ステッカは、2.4ヘクタールほどの石垣に囲まれた畑のグレラだけでつくる泡で、ラベルの表示は「ヴィーノ・スプマンテ(Vino Spumante)」です。畑はモンテ・チェゼンの南の斜面のふもと、標高270メートルほどにあり、土は石灰岩で、ところどころ礫が多くなっています。発酵のあとも長く澱と一緒に置き、瓶に詰めてから6年ほどねかせます。色は輝きのある麦わら色で、熟した果実とセージ、火打ち石の香りがあり、味は辛口でクリームのようになめらかで、焙ったアーモンドの余韻が残ります。
プリモ・フランコは、ヴァルドッビアーデネのプロセッコ・スペリオーレ(DOCG)です。甘さの表示は「ドライ(Dry)」で、プロセッコではブリュット(Brut)やエクストラ・ドライより甘い側にあたります。標高の高い北向きの斜面のグレラからつくり、南国の果物や熟したりんご、藤の花の香りがあります。コルクは、針金のかごではなく、昔ながらの留め金で押さえています。公式サイトは、塩気のあるつまみやサラミのほか、焼き菓子やパネットーネと合わせることを勧めています。
ヴィニェート・デッラ・リーヴァ・ディ・サン・フロリアーノは、1ヘクタールほどの急な斜面の畑のぶどうでつくるDOCGのブリュットです。斜面が急すぎて畑をまるごと植え替えられず、株を1本ずつ替えてきたため、年齢も系統も違う株が混じっています。土は白みがかった石灰質で、桃やばら、藤の香りがあります。ルスティコは1970年代からつくる、収穫年を表示しないDOCGのブリュットで、洋梨や白い花の香りがあり、公式サイトは食前酒に勧めています。
調査時点(2026年10月6日)の楽天市場では、750ミリリットルのルスティコが3,000円から3,600円ほど、プリモ・フランコとリーヴァ・ディ・サン・フロリアーノが3,600円から4,200円ほど、グラーヴェ・ディ・ステッカが5,000円から6,000円ほどでした。
訪ねるには
公式サイトは「ニーノ・フランコには見学ではなく、出会いがあります」と書き、決まった時間や試飲のコースは設けていません。メールで連絡して日取りを相談し、プリモ、シルヴィア、または身近なスタッフが案内する形です。受け付けは月曜から金曜です(2026年10月6日時点)。ヴィラ・バルベリーナは宿として営業していて、グラーヴェ・ディ・ステッカの畑への入口は館の裏手にあります。

