Vino Storia

ワインのお話

山梨 / 甲府

ドメーヌQ

Domaine Q

甲府盆地の北東の斜面で、日本では育てる人の少ないピノ・ノワールを植え、色づく前のデラウェアで真夏に新酒を出している小さなワイナリーです。

  • 見学 予約制
  • 試飲あり
  • ショップ
  • レストラン
頭の上に張った棚に葉が茂るぶどう畑で、赤い液の入ったカップが房のそばに吊るされている
写真: さかおり / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約制のワイナリー見学とテイスティング
内容
ワイナリーの見学とテイスティング
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ワイナリー 11時〜17時
レストラン ボルドー 昼11時〜15時(ラストオーダー14時)、夜16時30分〜21時(最終入店19時30分)
定休日
火曜日(ワイナリー・レストラン共通。貸切や臨時休業の日もある)
試飲
直営店「ワインブティック・コルク」でテイスティングができる(料金は公式サイトに記載なし)
ショップ
あり(ワインブティック・コルク)
飲食
レストラン「ボルドー」(ビフテキのレストラン。個室・ガーデンもある。ぶどうの作業が忙しい時期は臨時休業があり、前日までの予約・問い合わせを勧めている)

テイスティングのワインにはアルコールが入っています。運転する人は飲まないよう、公式サイトが案内しています。駅からはタクシーを使ってください。
見学の料金・時間は公式サイトに書かれていないので、申し込むときに確かめてください。
県の観光サイト(2022年10月時点)は営業時間を「10時〜21時」「無休」、駐車場を普通車100台・バス4台としていて、公式サイト(ワイナリー11時〜17時、火曜定休、駐車場約70台)と食い違います。表は公式サイトに合わせました。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山梨県甲府市桜井町47
電車で
JR中央本線 石和温泉駅からタクシーで約5分
JR中央本線 甲府駅からタクシーで約20分
車で
中央自動車道 一宮御坂インターチェンジから国道20号(甲府バイパス)、国道140号(向町バイパス)を経て(県の観光サイトでは約25分。2022年10月時点の情報)
長野方面からは甲府昭和インターチェンジから同じ道を
駐車場
約70台(公式サイトのレストランのページ)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がドメーヌQに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

ドメーヌQとは?

ドメーヌQ(Domaine Q)は、山梨県甲府市の北東部、桜井町(さくらいちょう)にある小さなワイナリーです。運営する株式会社甲府ワインポートの敷地には、醸造所のほかに直営のワインショップと、ステーキを出すレストラン「ボルドー」が並んでいます。公式サイトはここを「ワインが生まれ、ワインが行き交うワインポート」と呼んでいます。

名前の表記は資料によって違います。いまの公式サイトと通販は「ドメーヌQ」、2021年の山梨大学の発表は「ワイナリードメーヌ久」、山梨県の観光サイトは「ドメーヌ・久」と書いています。

フランス語の「ドメーヌ(Domaine)」は、自分の畑のぶどうでワインをつくる生産者を指す言葉です。県の観光サイトは、この名を名乗る理由を、ブルゴーニュの生産者と同じようにピノ・ノワール(Pinot Noir)を育てているからだと紹介しています。会社はピノ・ノワールを「日本では珍しい」「栽培が難しく収量も少ない」黒ぶどうと書き、これを自社の畑だけで育てて赤ワインにしています。


甲府盆地を見おろす南の斜面

畑は、甲府盆地を見おろす南向きの斜面にあります。会社は、この土地の良さを三つ挙げています。南向きで日当たりがよいこと、南アルプスから冷たい風が吹きおりて風通しがよいこと、そして石が多く痩せた花崗岩(かこうがん)の土で水はけがよいことです。

ただ、甲府の夏は厳しく、会社によれば、醸造の時期にあたる夏から秋には日中の気温が40度を超える日もあります。そのため発酵のタンクは一つずつ温度を管理し、白ワインは10〜18度、赤ワインは25〜35度と、ぶどうの品種ごとに温度を決めて発酵させています。醸造場は36坪ほどの広さで、年に1万5千本から2万本をつくっています。

ピノ・ノワールのほかに、会社は「甲府のぶどう文化を守りつつ」新しいワインをつくると書き、デラウェア(Delaware)、ネオ・マスカット(Neo Muscat)、イタリアの白ぶどうトレッビアーノ(Trebbiano)などを挙げています。デラウェアは、色づく前に早摘みしたものを「青デラ」と呼んで、夏の新酒に使っています。


歩み

会社の設立の年や、ピノ・ノワールを植えた年は、公式サイトにも県の観光サイトにも書かれていません。資料から分かるのは、2021年からあとの取り組みです。

2021年12月、ドメーヌQは山梨大学、甲府市の酒販店マツムラ酒販と共同で、ロゼのスパークリングワインを出しました。甲府市でとれたマスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)と甲州(こうしゅう)だけを使い、山梨大学ワイン科学研究センターが武田神社で採った酵母で発酵させたワインです。甲府市のブランド「甲府之証(こうふのあかし)」の認定品にもなりました。ラベルには、甲府市の市章の「甲」の字にちなんだ亀甲の模様と、市の花ナデシコが描かれています。

夏の新酒「ヌーヌーボー」も、この会社の顔になっています。2022年10月時点の県の観光サイトは発売を「8月の中旬」と書いていましたが、いまは7月31日に出すようになりました。2026年は原料のぶどうが足りず、つくれた本数が減ったと、会社は通販で知らせています。公式サイトは2026年3月に新しくなりました。


代表的なワイン

ヌーヌーボー(Nounoubeau)は、甲府市の北東部で育った青デラを6月の末に摘んで仕込み、7月31日に出す白ワインです。県の観光サイトは、秋に出る新酒「ヌーボー」よりさらに早いワインとして紹介しています。リンゴ酸のきりっとした酸と、青りんごのような風味があり、会社は食前酒にしたり、氷を入れて食事と合わせたりする飲み方を勧めています。味は中辛口です。

ピノ・ノワールは、自社の畑のピノ・ノワールだけでつくる赤ワインです。会社は、しっかりしたタンニン(渋み)と、ぶどうの風味が感じられるワインだと説明しています。マスカット・ベーリーAと合わせたミディアムボディの「ルージュQ」もあります。

甲府スパークリングロゼパッションは、2021年に生まれたロゼのスパークリングワインの流れをくむ1本です。甲府市のマスカット・ベーリーAと甲州を、武田神社のお堀で採った酵母で仕込んでいます。ラズベリーのような華やかな香りに、甲州のこくと酸が重なると説明されています。

甲州を皮ごと漬けこんで仕込んだオレンジワイン「甲州黄金色(こがねいろ)」は、日本ワインコンクール2026で金賞と部門最高賞を受けたと会社は伝えています。2025年のものは、調査時点で売り切れでした。

調査時点(2026年10月27日)の公式の通販の税込価格は、ヌーヌーボー2026(720ミリリットル)が2,420円、ピノ・ノワール2022(同)が5,500円、甲府スパークリングロゼパッション2023(同)が2,970円でした。

基本情報

人物
久保寺慎史(株式会社甲府ワインポート ワイナリードメーヌ久 代表取締役。2021年12月の山梨大学の発表による)
代表的なワイン
ヌーヌーボー / ピノ・ノワール / 甲府スパークリングロゼパッション
公式サイト
kofuwineport.jp

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