Vino Storia

ワインのお話

長野 / 東御

アルカンヴィーニュ

ARC-EN-VIGNE

自分のぶどうでワインをつくりたい人たちが、ここで栽培と醸造を学び、やがて自分のワイナリーを開いていきます。

  • 見学 予約制
  • 試飲あり
  • ショップ
  • カフェ・軽食

見学・予約

見学
予約制(スタッフの案内付きプランは平日のみ・電話で予約・有料)
内容
1階の醸造所を、見学通路から見る(ふだんは大小のタンクや、その時期に使う機器)。案内付きプランでは、スタッフが場内を解説する。お盆の期間だけ、通路を奥まで延ばして醸造機器のほぼすべてを展示
日時
案内付きプランは平日のみ(当面の間)
料金
案内付きプランの案内料 4名まで一律2,400円、5名からは1人600円
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
3月〜12月 10時〜17時
1月・2月 10時〜16時
定休日
3月〜12月は木曜日
1月・2月は木曜・土曜・日曜・祝日(配達などで臨時休業あり)
試飲
テラスで有料(2種のセット600円。5月〜11月上旬は5種のセット1,200円も)
ショップ
あり(2階のワインショップ&ラウンジ)
飲食
テラスでワインのほか、信州のりんごジュースやコーヒー

醸造所へは階段を20段ほど下ります。中の機器には尖った部分もあるため、小さな子どもは手をつないでください。
見学通路からの見学は、ショップかテラスを利用する人に限られます。
収穫の時期などは、作業のため醸造所に入れないことがあります。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、駅からタクシーを使ってください。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
長野県東御市和6667
電車で
北陸新幹線・しなの鉄道 上田駅からタクシーで約30分
車で
上信越自動車道 東部湯の丸インターチェンジから約15分(県道4号線を湯の丸方面へ進み、「田沢」の信号を右折)
軽井沢駅の周辺から浅間サンライン経由で約45分
駐車場
あり(台数の記載なし。駐車場からショップまでは段差なし)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がアルカンヴィーニュに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 案内付きプランは平日のみ(当面の間)

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

アルカンヴィーニュとは?

アルカンヴィーニュ(ARC-EN-VIGNE)は、長野県東御市(とうみし)の和(かのう)地区にあるワイナリーです。運営する日本ワイン農業研究所株式会社は、ワイナリーを開きたい人たちに栽培と醸造、経営を教える「千曲川ワインアカデミー」を、この建物の一部で開いています。会社は自らを、新しい造り手が育つまでの「クレイドル(ゆりかご)ワイナリー」と呼んでいます。

名前はフランス語の「アルカンシエル(arc-en-ciel)」から来ています。空(ciel)にかかる弧、つまり虹のことです。その「空」を「ぶどう(vigne)」に置き換えて、ワインを愛する人とつくる人が集まる場所、という意味を込めたと公式サイトは説明しています。

アカデミーの卒業生は390人を数え、そのうち1割がワイナリーを開き、50人以上が自分の育てたぶどうを好きなワイナリーに預けてワインにしていると、会社は書いています。


桑畑だった丘の上

ワイナリーは、ヴィラデストワイナリーから大田区休養村とうぶへ向かう道の沿いにあります。会社によれば、この一帯はかつて見渡す限りの桑畑だったそうです。

千曲川(ちくまがわ)沿いの段丘や扇状地は、日本の近代化を支えた養蚕の中心地でした。蚕の餌になる桑の葉は、雨が少なく日当たりのよい乾いた土地でよく育ちます。会社は、桑の木とぶどうの木は地面から突き出した黒く短い幹がよく似ていると書き、桑が姿を消した高度経済成長期のあとに、その跡地へワイン用のぶどうが植えられてきたと説明しています。会社はこれを「シルクからワインへ」と呼んでいます。

建物は斜面の高低差を使って建てられていて、1階が鉄筋コンクリートの醸造所、木造の2階がショップやラウンジ、研究室です。テラスは標高920メートルにあり、信州の山並みと田園の景色を眺めながらワインを飲めます。

ラウンジの床には、ウイスキーの樽に使われたオークの板が張られていて、黒っぽく見えるところは、焼き目の付いた樽の内側です。立ち飲み用のテーブルは、フランスのシードル農家から譲ってもらった古い破砕機と搾り機を作り替えたものです。ガラスの釣鐘の中にワインの香りの素を閉じ込めた「アロマベル」も置かれていて、4つの香りを当てると1杯サービスされると、ショップの案内にはあります。


歩み

ワイナリーを始めたのは、ヴィラデストワイナリーを開いたエッセイストで画家の玉村豊男(たまむら とよお)です。

東御市は、2008年に長野県で最初の「ワイン特区」になりました。ふつうより小さな量でもワインの製造免許が取れる区域で、東御のまわりには、都会から移り住んでぶどうを植える人が次々に集まりました。ところが、近くのワイナリーには、急に増えた新しい農家のぶどうを引き受けて醸造する余裕がありません。自分のワイナリーを持てないまま、ぶどうを大手のメーカーに売って契約農家にとどまる人も出てきます。アルカンヴィーニュを建てた大きな目的のひとつは、そうしたぶどうが地域の外へ流れていくのを防ぐことだったと、会社は書いています。

2014年3月、国の農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE-J)と県内の金融機関による地域ファンド、JA信州うえだファーム、ヴィラデストワイナリーとその支援者が出資して、日本ワイン農業研究所が生まれました。2015年3月に年に3万〜5万本をつくれるワイナリーが完成し、5月にアカデミーが開講します。最初の仕込みはこの年で、ワインの販売は2016年春からです。

近くのワイナリーとは設備も分け合っています。アルカンヴィーニュのワインのうち、スパークリング以外は、2014年にヴィラデストに入れたスクリューキャップの瓶詰めの機械を使って瓶に詰めています。

玉村は2026年8月9日に80歳で亡くなり、ヴィラデストワイナリーの社長でもある小西超(こにし とおる)が代表取締役を継ぎました。


代表的なワイン

シャルドネヴィラージュは、会社がいちばん上に置く白ワインです。東御市が指定した生産者のシャルドネ(Chardonnay)を、樽で9か月熟成させています。柑橘や白い花の香りに、豊かな果実味と酸があり、余韻の長い辛口とされています。2023年と2024年は「GI長野プレミアム」に認定されたと、会社は伝えています。GI長野は、産地の名前を守るための国の地理的表示の制度にもとづく「長野」の表示です。

メルローヴィラージュは、東御市の指定生産者のメルロー(Merlot)だけでつくる赤ワインです。ぶどうに付いている野生の酵母で発酵させ、ろ過をせず、酸化防止剤をできるだけ控えて、樽で10か月熟成させています。重さは中くらいのミディアムボディで、やさしい味わいと紹介されています。

ジュベニール メルロー・カベルネは、アカデミーの卒業生が育てたぶどうでつくる赤ワインです。メルローを中心に、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)とカベルネ・フラン(Cabernet Franc)を合わせ、樽で7か月寝かせています。

りんごのお酒もあります。「シードルさんきょうだい」は、秋映(あきばえ)、シナノスイート、シナノゴールドという長野生まれの3つのりんごを合わせ、瓶の中でもう一度発酵させた辛口のシードルです。

調査時点(2026年10月27日)の公式サイトの税込価格は、シャルドネヴィラージュ(2024年)とメルローヴィラージュ(2020年)が3,630円、ジュベニール メルロー・カベルネ(2022年)が3,190円、シードルさんきょうだい(750ミリリットル)が1,800円でした。

基本情報

創業
2015年(ワイナリーが完成し、醸造を始めた年。運営する日本ワイン農業研究所株式会社の設立は2014年)
人物
玉村豊男(創業者。1945〜2026年)
小西超(代表取締役。2026年8月就任)
代表的なワイン
シャルドネヴィラージュ / メルローヴィラージュ / ジュベニール メルロー・カベルネ
産地の表示
GI Nagano(地理的表示「長野」)
公式サイト
jw-arc.co.jp

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