Vino Storia

ワインのお話

北海道 / 余市

余市ワイナリー

Yoichi Winery

札幌の日本酒の蔵が、りんごとぶどうの町・余市に醸造所を建てたのは1974年のことでした。

  • 見学 予約不要
  • 試飲あり
  • ショップ
  • レストラン
なだらかな斜面に垣根仕立てのぶどうの列が並び、その先に余市の町並みと海、岬の山が見える
写真: daita saru / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約不要の自由見学(醸造棟と瓶詰貯蔵棟
内容
醸造棟と瓶詰貯蔵棟の自由見学。発酵タンク、樽で熟成させているワイン、大きな冷却装置などを窓越しに見る。ワイン用の品種や造る工程を説明したパネルもある
日時
営業日の10時〜16時30分
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
工場見学・ワインショップ 10時〜16時30分
カフェ 10時〜16時
レストラン 11時30分〜(ラストオーダー14時30分)
定休日
5月〜12月は火曜日、1月〜4月は火曜日と水曜日
試飲
ワインショップで
ショップ
あり(余市ワイナリー ワインショップ。ワイナリー限定のワインを含む「余市ワイン」の全商品と、余市町産の果汁のジュース、地元の窯元の器など)
飲食
余市ワイナリーレストラン(石窯焼きのピッツァ、北海道産牛のハンバーグ。50席)
余市ワイナリー カフェ(赤ワインか白ワインの3杯セット、ナイアガラのソフトクリーム)

レストランでは、運転する人にはお酒を出さない、とメニューにあります。
敷地の「ギャラリー&アトリエ」は4月〜10月の営業で、11月〜3月は冬季休業です。犬を遊ばせられるドッグランもあります。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
北海道余市郡余市町黒川町1318番地
電車で
JR函館本線 余市駅から車で約5分

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が余市ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 営業日の10時〜16時30分

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

余市ワイナリーとは?

余市ワイナリー(Yoichi Winery)は、北海道余市町の黒川町にあるワイナリーです。JR余市駅から車で5分ほどのところに、醸造所と、ワインショップ、レストラン、カフェ、ギャラリーが集まっています。造っているワインの名前は「余市ワイン」です。

運営しているのは、札幌の日本酒「千歳鶴」の蔵元、日本清酒株式会社です。会社の年表によれば、1974年に余市町に余市ワインの工場を建て、ワインの醸造を始めました。会社はこれを「余市町最古のワイナリー」と紹介しています。

公式サイトは、余市のぶどうを使ったワインは数あっても「余市ワイン」はただひとつだと書き、その理由を、余市のぶどうを余市で仕込み、余市に根づいたワイン造りを心がけているからだと説明しています。いまは余市の契約農家と組んで、ワインを造っています。


海と丘に囲まれた果樹の町

余市町は、日本海に突き出た積丹(しゃこたん)半島のつけ根にあります。北は海に面し、ほかの三方を丘に囲まれた、漁業と農業の町です。公式サイトによれば、沖を流れる対馬海流のおかげで北海道の中では比較的あたたかく、夏の平均気温は20度前後、冬はマイナス2度前後です。雪は多いものの、最低気温がマイナス10度を下回ることはほとんどないといいます。夏から秋の初めにかけてはさわやかな天気が続き、雨が少ないのも特徴に挙げています。

町の果樹の歴史は、明治8年(1875年)に初めてりんごの苗木が植えられたところから始まります。りんごの畑は増え続け、昭和46年(1971年)には1,700ヘクタールに達しました。その後、りんごの畑は減っていき、代わりにぶどうや梨が伸びて、いまでは農業に携わる人の半分ほどがぶどうやりんごなどの果樹を育てていると会社は書いています。余市ワインの工場ができたのは、りんごの畑がいちばん広かった時期から数年あとのことです。

余市町で育つワイン用のぶどうは、畑の広い順にケルナー(Kerner)、ツヴァイゲルトレーベ(Zweigeltrebe)、ミュラー・トゥルガウ(Müller-Thurgau)です。いずれも寒さに強いドイツ系の品種で、余市ワインはこの3つを契約農家に頼んで育ててもらっています。昼と夜の気温の差が大きいので、色と糖分の多い実が育つと会社は説明しています。


歩み

日本清酒の歴史は、明治5年(1872年)に柴田與次右衛門が札幌の創成川のほとりで始めた柴田酒造店にさかのぼります。会社は、札幌で初めて酒造りに挑んだ店だとしています。明治30年に周りの酒造家と合わさって札幌酒造合名会社になり、昭和3年(1928年)に札幌・小樽・旭川の8社が一緒になって、日本清酒株式会社と名を改めました。統一した銘柄が「千歳鶴」です。

その日本酒の会社が、昭和49年(1974年)に余市でワインを造りはじめます。年表には、余市町に工場を建ててワインの醸造を始めたことだけが記されていて、なぜ余市を選んだのかは書かれていません。

公式サイトは、余市ワインが早くから「嘘偽りのない正直なワインをつくること」と「顔の見える信頼関係の中でぶどうを育てること」を大事にしてきたと書いています。平成23年(2011年)には、醸造所に見学やお店の施設をそろえた「余市ワイナリー」を開きました。


代表的なワイン

ワイナリーのレストランのワインメニュー(2026年4月版)に並ぶ余市ワインは、どれも余市町産のぶどうを1品種だけ使って造ったものです。説明もこのメニューから引きます。

ケルナーは、余市町産のケルナーだけで造る白ワインです。香りと味わいは、ゆずやはっさくのような日本の柑橘にたとえられていて、甘辛は中口です。同じケルナーを、発酵を終えたあとも澱(おり)と一緒に置いて造った「ケルナーシュール・リー」もあり、こちらはすだちのような細やかな酸と、うまみの残る余韻があるとされています。

ツヴァイゲルトレーベは、余市町産のツヴァイゲルトレーベの赤ワインです。カシスや赤い花の上品な香りに、心地よくスパイシーな余韻が続くとされ、重さは中くらいのミディアムです。

樽熟ツヴァイゲルトレーベは、同じ品種を樽で熟成させた赤ワインで、メニューではいちばん重いフルボディに分けられています。プルーンや煮出した紅茶のような濃い香りがあり、ふくよかな酸と渋みが長く続くとされています。

ほかに、生食用のぶどうで造る甘口のナイアガラ(Niagara)やキャンベル・アーリー(Campbell Early)の赤ワインもあります。ワイナリーでしか買えない限定のワインとして、余市町産のリースリング(Riesling)やシャルドネ(Chardonnay)、シラー(Syrah)も並びます。

調査時点(2026年10月27日)に公式サイトで見られたレストランのワインメニューでは、ケルナーとツヴァイゲルトレーベがグラス(120ミリリットル)で600円、樽熟ツヴァイゲルトレーベが750円でした(税込)。

基本情報

創業
1974年(日本清酒が余市町に「余市ワイン」の工場を建て、ワインの醸造を始めた年)
代表的なワイン
ケルナー / ツヴァイゲルトレーベ / 樽熟ツヴァイゲルトレーベ
公式サイト
nipponseishu.co.jp

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