Vino Storia

ワインのお話

山梨 / 韮崎

マルス穂坂ワイナリー

Mars Hosaka Winery

石和で半世紀以上ワインを造ってきた本坊酒造が、ぶどうの育つ穂坂の丘に建てた醸造所です。

  • 見学 予約不要
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
  • カフェ・軽食

見学・予約

見学
予約不要の自由見学(無料、約30分)
内容
醸造棟の見学通路から、除梗破砕機・圧搾機・発酵タンクなどの醸造設備を自由に見学。通路のパネルで醸造の工程を説明。仕込みの時期(7月下旬〜10月下旬)は実際の作業も見られる。スタッフの案内は予約制
日時
営業時間内はいつでも(自由見学)
所要時間
約30分(自由見学)
料金
無料(入場・見学)。ビジター棟での試飲は有料
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
9時〜16時30分(最終受付15時30分)
定休日
年末年始(12月29日〜1月3日)。平日に臨時休業あり
試飲
ビジター棟のバーで有料(時期により15〜20種類ほど。ぶどうジュースもある。料金は公式サイトに記載なし)
ショップ
あり(ビジター棟。ワイン30〜40種類ほど、ワイナリー限定のワイン、地域の特産品)
飲食
食事の提供はなし。ビジター棟で、ワインとおつまみのペアリングを有料で

運転する人は試飲できません。駅からタクシーかバスで行くか、運転しない人と一緒に行ってください。
2017年にできたため、カーナビに出ないことがあります。公式サイトは、カーナビに「穂坂自然公園」と入れ、その約500m先へ進むよう案内しています。
子ども連れでも入れますが、全員が20歳未満の場合は入れません。ペットは不可(身体障害者補助犬を除く)。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山梨県韮崎市穂坂町上今井8-1
電車で
JR中央本線 韮崎駅からタクシーで約15分
韮崎駅から韮崎市民バス穂坂線(深田記念公園行。韮崎駅発9時21分・12時14分の便)で「自然公園入口」下車、徒歩約20分(1.5km)
車で
中央自動車道 韮崎インターチェンジから約10分(穂坂自然公園ふれあいセンターから約5分)
駐車場
無料(普通車15台・バス2台)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がマルス穂坂ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 営業時間内はいつでも(自由見学)

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

マルス穂坂ワイナリーとは?

マルス穂坂ワイナリー(Mars Hosaka Winery)は、山梨県韮崎市(にらさきし)の穂坂町(ほさかまち)にある、本坊酒造(ほんぼうしゅぞう)のワイナリーです。本坊酒造は明治5年(1872年)に鹿児島で創業した酒の会社で、焼酎やウイスキーと並んで「マルスワイン」の名前でワインを造っています。1960年から笛吹市石和(いさわ)の醸造所でワインを造ってきた会社が、2017年に、ぶどうの産地である穂坂の丘に新しく建てたのがこのワイナリーです。

会社はここを「醸造用葡萄産地に立地する醸造拠点」と呼んでいます。畑で摘んだぶどうを、その土地で仕込むための建物です。斜面の高低差を使い、ぶどうや果汁をポンプで押し上げずに上から下へ流していく「グラヴィティ・フロー(gravity flow)」という設計で、会社は、ぶどうと果汁に負担をかけずに、畑で育てたぶどうの持ち味を生かせるようになったと説明しています。


富士山を正面に見る、ゆるやかな丘

穂坂は、韮崎市の東側の高台に広がる丘陵です。本坊酒造の説明では、茅ヶ岳(かやがたけ)の南西のすそ野にあたる、勾配がおよそ12分の1のゆるやかな斜面で、会社は日照時間の長さを「日本有数」としています。丘からは富士山のほか、南アルプス、甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)、八ヶ岳が見えるといい、ワイナリーのビジター棟の屋上やテラスからも、晴れた日には富士山が見渡せます。近くの穂坂自然公園には、山林の中を歩く4キロメートルほどの遊歩道があります。

自社農園の「穂坂日之城農場(ほさかひのしろのうじょう)」は、ワイナリーから3キロメートルほど離れた、穂坂町三之蔵(さんのくら)の「日之城」にあります。2000年に開いた畑で、標高500メートルの南東向きの斜面に、2.2ヘクタールが一枚の畑として続いています。会社によれば、土は火山由来ではない赤い粘土で、畑の下には水を抜く管を埋め、主な区画では房に雨よけをかける「グレープガード」という方法を使っています。ぶどうは垣根に仕立て、収穫の数か月前に房を間引いて数を絞ります。

穂坂のぶどうは、この自社農園のものだけではありません。ワイナリーで造るワインの多くは、穂坂地区の契約栽培農家が育てたぶどうからできています。


歩み

本坊酒造が洋酒に付けた「マルス」は、火星のことです。会社によれば、創業のころから印に使ってきた「星」にちなんで、一般の公募から選ばれた名前です。

1960年、本坊酒造は山梨県東八代郡石和町(いまの笛吹市)に山梨工場を建て、ワインの製造を始めました。いまのマルス山梨ワイナリーです。穂坂に自社農園を開いたのは、その40年後の2000年です。この畑のぶどうでつくる最上級のワインには「穂坂日之城」の名前が付けられ、会社の商品ページには2003年のヴィンテージから記録が並んでいます。

2017年11月、穂坂町上今井(かみいまい)にマルス穂坂ワイナリーが完成しました。会社は「さらなる品質向上を目指し」て、醸造用のぶどうの産地に醸造の拠点を開いたと説明しています。いまの「穂坂日之城」は、穂坂で仕込んだあと、石和のマルス山梨ワイナリーで瓶に詰め、そこで貯蔵と熟成をしています。

仕込みの時期の7月下旬から10月下旬には、醸造棟の見学通路の上から、ぶどうを受け入れて搾り、タンクで発酵させる作業を見下ろせます。それ以外の時期は、通路のパネルで工程の説明を読みながら、設備を見て回る形になります。


代表的なワイン

穂坂日之城 カベルネ&メルロー 遅摘みは、自社農園のカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)とメルロ(Merlot)に、プティ・ヴェルド(Petit Verdot)を加えたフルボディの赤ワインです。名前のとおり収穫を遅らせたぶどうでつくり、毎年1,100本前後が造られています。会社によれば、2018年ヴィンテージがイギリスの国際的なコンクール IWSC で金賞を受けています。同じ畑のシャルドネ(Chardonnay)でつくる辛口の白ワイン「穂坂日之城 シャルドネ」もあります。

穂坂 甲州 キュベ 保坂 耕、キュベ 相山 竜夫、キュベ 相山 泰は、穂坂の契約農家の名前を冠した白ワインです。甲州(こうしゅう)は山梨で古くから育てられてきた白ぶどうの品種で、この3本はそれぞれ一人の農家が育てた甲州を仕込み、熟成中のワインから選んで瓶に詰めたものです。造られるのは1種類につき年に300本ほどです。

穂坂 マスカット・ベーリーA 樽熟成は、日本で生まれた黒ぶどうマスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)の、穂坂町産のものを樽で長く寝かせた赤ワインです。会社は、濃縮感のある果実の香りを樽香がやさしく包み、しっかりとしたボディがある、と説明しています。

穂坂収穫 ブランは、穂坂町の完熟した甲州を主体にした辛口の白ワインです。グレープフルーツやりんごを思わせる香りに、ほのかな樽の香りと果実らしい酸があるとされています。

ビジター棟のバーでは、時期によって15〜20種類ほどのワインを有料で試飲でき、ショップには30〜40種類が並びます。数は限られますが、ワイナリー限定のワインもあります。

調査時点(2026年10月27日)の希望小売価格(税込、750ミリリットル)は、穂坂日之城 カベルネ&メルロー 遅摘み(2022年)が7,700円、穂坂日之城 シャルドネ(2024年)が6,050円、甲州の3つのキュベが各3,199円、穂坂 マスカット・ベーリーA 樽熟成(2023年)が2,429円、穂坂収穫 ブラン(2024年)が1,989円でした。

基本情報

創業
2017年(マルス穂坂ワイナリーが完成した年。本坊酒造のワインの製造は1960年から)
人物
保坂耕・相山竜夫・相山泰(自分の名前を冠した甲州のキュベがある穂坂地区の契約栽培農家)
代表的なワイン
穂坂日之城 カベルネ&メルロー 遅摘み / 穂坂 甲州 キュベ 保坂 耕 / 穂坂 マスカット・ベーリーA 樽熟成
公式サイト
hombo.co.jp

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