Vino Storia

ワインのお話

北海道 / 七飯

はこだてわいん

HAKODATE WINE

長く余市の契約農家のぶどうに頼ってきた函館のワイナリーが、2017年、本社のある七飯町に自分の畑を開きました。

  • 見学 予約制
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
  • カフェ・軽食

見学・予約

見学
予約制・無料の工場見学(平日、水曜を除く
内容
仕込みの設備と瓶詰め室を、葡萄館のスタッフが案内するガイドツアー。仕込醸造管理棟での器具・装置の説明と、直営店でのお薦めワインの試飲
日時
平日(水曜を除く)の10時〜17時
土日祝、メンテナンスの日、年末年始、お盆の時期は除く。生産の予定によっては入れない日もある
所要時間
約30分
料金
無料
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
葡萄館本店 10時〜17時
定休日
葡萄館本店 4月〜12月は水曜、1月〜3月19日は火曜・水曜(祝日にあたる場合は変更あり)、年末年始
試飲
葡萄館本店で常時5種類以上を無料で
ショップ
あり(直営店「葡萄館本店」。函館の金森赤レンガ倉庫「BAYはこだて」の中にも「葡萄館西部店」)
飲食
葡萄館本店で赤・白2種類のワインソフトクリーム

試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、タクシーを使ってください。
見学の日でも、製造の状況によっては設備が動いていないことがあります。工場の中には段差があります。
土日祝は代表番号ではなく葡萄館本店(0138-65-8170)へ電話するよう、公式サイトに案内があります。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
北海道亀田郡七飯町字上藤城11番地
電車で
北海道新幹線 新函館北斗駅から車かタクシーで約10分(6km)
車で
函館駅から約30分(22km)
函館空港から約40分(22km)
大沼国定公園から約17分(12km)
駐車場
無料30台(バスも可)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がはこだてわいんに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 平日(水曜を除く)の10時〜17時 土日祝、メンテナンスの日、年末年始、お盆の時期は除く。生産の予定によっては入れない日もある

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

はこだてわいんとは?

はこだてわいん(HAKODATE WINE)は、北海道亀田郡七飯町(ななえちょう)の上藤城(かみふじしろ)にあるワイナリーです。函館の市街から北へ車で30分ほど、北海道新幹線の新函館北斗駅からは6キロほどのところにあります。会社は「日本人の味覚に合う『日本のワイン』」を目指すと書き、手ごろなテーブルワインから、果物のワイン、甘口のデザートワインまで、幅の広いワインを造っています。

このワイナリーのワインは、長いあいだ、遠く離れた余市(よいち)の契約農家のぶどうから造られてきました。会社の沿革には、1985年に余市の7軒の農家と契約を結んだと書かれています。その会社が2017年、本社のすぐ近くに1.7ヘクタールの畑を開きました。沿革はこれを「40年ぶりとなる自社圃場」と書いています。創業のころの写真には「森町にあった葡萄栽培農園(1975年頃)」が残っていて、自分の畑を持つのは、それ以来のことです。


横津岳のふもとの町

七飯町は函館の北どなりにある町で、北へ進むと駒ケ岳と大沼の湖が見えてきます。ワイナリーは、町の東にそびえる横津岳(よこつだけ)の西のふもとにあたります。

自社の畑で働く栽培担当の金子由紀子さんは、会社のサイトで、七飯町を「“日本の西洋式農業発祥の地”といわれる」町として紹介し、古くから果樹の栽培が盛んだと書いています。同じ文章によれば、このあたりは暑すぎず寒すぎず、本州に比べて6月から7月の雨が少なく、ぶどうが熟していく秋が長いので、糖と酸の釣り合いがよいぶどうに育つといいます。冬の雪が少なく、冬の作業がしやすいことも挙げています。

畑に植えたのはシャルドネ(Chardonnay)やカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)などで、栽培は、長く北海道でぶどうを育ててきた農場長の指導を受けながら進めているそうです。実ったぶどうを鳥の大群に食べられたこともあったと、金子さんは書いています。

一方で、会社のワインの多くは、いまも余市町などの契約農場のぶどうから造られています。醸造責任者の西村真さんによれば、ぶどうの産地や品種ごとの銘柄に、七飯町特産のりんごのシードルなどを加えると、50種類ほどになるといいます。余市のぶどうと七飯のぶどうが、同じ醸造場に運び込まれていることになります。


歩み

始まりは函館の港町です。1973年、函館の小原商店が昭和6年(1931年)に免許を取って続けてきた果実酒の部門を切り離し、「駒ケ岳酒造株式会社」を函館市亀田港町に設立しました。会社概要は、この1973年を設立の年としています。ぶどうのワインだけでなく、さまざまな果物のワインを造ってきたと、代表のあいさつにあります。

1984年に本社と工場を七飯町へ移し、名前を「はこだてわいん」に改めました。翌1985年に余市の農家と契約を結び、「はこだてわいん余市栽培研究会」をつくっています。2004年には本社の敷地に直営店「葡萄館」を開きました。

2011年には、青函トンネルの中に「青函トンネル蔵置場」を開いて、ワインを置きはじめました。会社は海面下283メートルにあるこの場所を「世界で最も深い場所にある貯蔵庫」と書いています。そこで寝かせたワインは2013年から数量を限って売られ、いまも定番の「年輪」に「青函トンネル熟成」の赤ワインと白ワインがあります。

2017年に七飯町上藤城の畑を開き、2022年にその畑のぶどうで最初のワイン「北海道100 PREMIUM 七飯シャルドネ2020」を出しました。造ったのは424本だけでした。2026年6月には、株式の全部がヨシムラ・フード・ホールディングスに譲られ、その子会社になっています。会社のお知らせは、商号や所在地、サービスは変わらないと書いています。


代表的なワイン

七飯町産葡萄 シャルドネ スペシャルキュヴェは、自社の畑のシャルドネで造る辛口の白ワインです。房のまま搾ったものと、果皮を果汁に漬けてから搾ったものを別々に仕込んで合わせ、木の樽で発酵させています。会社の説明では、白い花や柑橘、洋梨のような香りがあり、口当たりはなめらかで、さわやかな酸に凝縮した果実の味が重なるとされています。2024年のものは、2026年のデキャンター・ワールド・ワイン・アワーズ(Decanter World Wine Awards)でブロンズ賞を受けました。同じ畑のカベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインは、あえて樽で寝かせず、ぶどうの果実味を前に出したとされています。

北海道100は、北海道産のワイン用の品種だけを使うシリーズで、2014年に始まりました。メルロー(Merlot)やツヴァイゲルトレーベ(Zweigeltrebe)の赤ワイン、ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)やバッカス(Bacchus)の白ワインなどが並びます。ソーヴィニヨン・ブランは、柑橘や青りんご、ハーブの香りがあり、さわやかな酸のある辛口とされています。商品の説明には「GI北海道認証済み」とあります。地理的表示「北海道」のことで、北海道産のぶどうだけで北海道で造ったワインが、決まった基準を満たしたときに名乗れる産地の名前です。

しばれづくりは、ぶどうを凍らせてから搾り、果汁の成分を濃くして造る甘口のデザートワインです。「しばれる」は北海道の言葉で、ひどく冷えこむことをいいます。会社は自社独自の製法としていて、甘さと酸、華やかな香りが特徴だとしています。ソーヴィニヨン・ブランと、アメリカ系の品種ナイアガラ(Niagara)のものがあります。

調査時点(2026年10月27日)の会社のお知らせに出ていた税込価格は、七飯町産葡萄 シャルドネ スペシャルキュヴェ2024とカベルネ・ソーヴィニヨン2024がともに5,500円、ソーヴィニヨン・ブランが3,630円(いずれも750ミリリットル)でした。葡萄館本店には、ここでしか買えないワインの棚もあります。

基本情報

創業
1973年(「駒ケ岳酒造株式会社」として設立した年)
人物
佐藤恭介(代表取締役社長)
西村真(醸造責任者。2009年就任)
畑
七飯町上藤城に1.7ha(2017年の開園時。会社の沿革)
代表的なワイン
七飯町産葡萄 シャルドネ スペシャルキュヴェ / 北海道100 / しばれづくり
産地の表示
GI Hokkaido(地理的表示「北海道」)
公式サイト
hakodatewine.co.jp

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