Vino Storia

ワインのお話

山形 / 天童

ドメーヌケロス

Domaine KELOS

かつて葡萄酒工場があった天童の荒谷で、2018年に農業を始めた造り手が、自分の畑のぶどうだけでワインを造っています。

  • 見学 予約制
  • 試飲あり
  • ショップ

見学・予約

見学
予約制・有料のワイナリー見学(土曜11時から約50分、1,100円)
内容
ぶどう栽培とワイン醸造の説明のあと、1階の醸造室を案内。ワインかぶどうジュースの試飲付き
日時
土曜日
11時から
所要時間
約50分
料金
1人1,100円(税込)
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ワイナリーショップ 土曜日 12時〜17時
試飲
見学に付く(ワインかぶどうジュース)。車・自転車を運転する人、20歳未満、妊娠中・授乳中の人は酒類の試飲ができない
ショップ
あり(ワイナリーショップ。土曜日のみ)

ショップの営業は土曜日の12時〜17時だけです。2026年10月24日(土)のように臨時で休む日があるので、公式サイトのお知らせを確かめてください。
8月〜10月は収穫と醸造の繁忙期で、見学を休むことがあります。
ワイナリーは試飲のためにも山交バスで来ることを勧めています。羽前荒谷郵便局の斜め向かいです。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山形県天童市大字荒谷48
電車で
JR山形駅前の山交ビルから天童駅前・山寺行きの山交バスで「荒谷四辻」下車、徒歩約300メートル
JR仙山線 楯山駅から約3キロ(徒歩約40分)、山寺駅から約5キロ(タクシーで約10分)
車で
山形自動車道 山形北インターチェンジから約4.4キロ(約10分)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がドメーヌケロスに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 土曜日 11時から

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

ドメーヌケロスとは?

ドメーヌケロス(Domaine KELOS)は、山形県天童市の荒谷(あらや)地区にある小さなワイナリーです。2018年に農業を始めた造り手が、荒谷にある自分たちの畑のぶどうだけでワインを造っています。会社の株式会社KELOSは2022年1月に設立され、代表取締役は中川淑子、取締役は中川憲一郎です。

荒谷には、かつて葡萄酒の工場が2軒あり、ぶどう畑が一面に広がっていたと、ワイナリーは畑の紹介に書いています。工場が引き揚げてぶどうの出荷先がなくなると、畑はさくらんぼやラ・フランス、りんごに植え替えられました。ドメーヌケロスがしているのは、その土地にもう一度ぶどうを植え、ワインにするところまでを自分たちの手で行うことです。

名前は山形弁から来ています。ワインに「ノン・デ・ケロ~ス(のんでください)」と名づけたところ、「ケロス」という音が気に入って、ワイナリーの名前にもしたといいます。


立谷川の扇状地

荒谷は山形盆地の東側にあり、西には遠く月山(がっさん)を望み、東には奥羽山脈が連なります。ワイナリーの説明によれば、標高は160メートルほどですが、昼と夜の寒暖差が大きく、山に囲まれているので雨は少ないといいます。

畑があるのは、立谷川(たちやがわ)がつくった扇状地の上です。土は黒ボク土(くろぼくど)と呼ばれる黒い土が多く、掘ると大きな石がたくさん出てきます。そのため水はけがよく、一帯では果樹の栽培が盛んです。マスカット・ベーリーAを育てる3番畑のまわりには、石を積んだ塚が残っていて、ワイナリーはこれを、機械の無かった時代に先人が畑を開いた跡だと紹介しています。

畑は10か所あり、番号で呼ばれています。いちばん近い畑はワイナリーから350メートルほど、遠い畑でも車で5分ほどです。広さは合わせて2ヘクタールほどです。ヨーロッパ系の品種は主に垣根仕立て、マスカット・ベーリーAなど日本で育てられてきた品種は、頭の上に棚を張る棚仕立てで育てています。8番畑からは、晴れた日に西の月山と南東の蔵王、ラベルに描いた大森山が見えるそうです。


歩み

最初に開いたのは1番畑です。祖父と叔父がかつてぶどうを育てていた土地でしたが、長いあいだ耕作放棄地になっていました。近所の先輩や友人の手を借りて垣根を整え、白ぶどうのソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)を植えました。2018年の春には、ワイナリーにいちばん近い2番畑を開いて、メルロー(Merlot)とカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)を植えています。

引き継いだ畑もあります。マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)とキャンベル・アーリー(Campbell Early)の畑は、跡を継ぐ人のいなかった棚の畑で、木は樹齢数十年の古木です。りんご畑だった土地をシャルドネ(Chardonnay)の畑に変え、生食用のピオーネやナイアガラの棚も、ワイン用の品種に植え替えてきました。

2018年の収穫からは、自分たちのぶどうをほかのワイナリーに持ち込んでワインにしてもらう、委託醸造で始めました。2022年にワイナリーを開き、そこからは自社で醸造しています。建物はフランスの雰囲気に合わせた木造2階建てで、1階に醸造室とショップ、2階にワイン教室を開くセミナー室があります。2026年春の便りには、「新規就農から9年目、自社醸造は5年目」とあります。


代表的なワイン

ワイナリーの方針は、ぶどう本来のおいしさを生かすことで、補糖や酸化防止剤の添加はできるだけ減らし、極端な清澄やろ過、加熱処理はしないとしています。どのワインも製造本数は数百本ほどです。

プティ・マンサン(Petit Manseng)は、ワイナリーを始めると決めたときに、いちばん造りたかったワインだといいます。フランス南西部の白ぶどうで、2020年に植え始め、畑を広げてきました。2025年のものは、パイナップルや蜂蜜、鉱物を思わせる香りがあり、口に含むとフレッシュな酸味のあとに甘みが広がり、余韻にほのかな苦みが残るとされています。2023年は甘口でしたが、2025年は辛口の中に甘みがわずかに残る仕上がりです。2024年はぶどうが熟しきらず、発売を見送りました。

あかキャンは、古木のキャンベル・アーリーを瓶の中で二度目の発酵をさせた泡の赤ワインです。イチゴやフランボワーズをつぶしたような甘い香りがありながら、味はドライで、軽快な酸味と柔らかな渋みがあります。ワイン専門誌『ワイナート』124号では、映画「プラダを着た悪魔」の主人公をイメージしたワインとして選ばれたと、ワイナリーの便りが紹介しています。

マスカット・ベーリーAは、棚仕立ての古木の畑と若い畑のぶどうで造る赤ワインです。2025年は10月下旬まで収穫を待つことができ、ラズベリーやいちご、フルーツキャンディーのような甘い香りが広がるとされています。最上級の「ケネガス(KENEGUSS)」は、よい年だけに出すシリーズで、2025年はメルローで造りました。

基本情報

創業
2022年(株式会社KELOSを設立し、自社での醸造を始めた年。ぶどう栽培は2018年から)
人物
中川淑子(代表取締役)
中川憲一郎(取締役)
代表的なワイン
プティ・マンサン / あかキャン / マスカット・ベーリーA / ケネガス メルロー
公式サイト
kelos.co.jp

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