Vino Storia

ワインのお話

長野 / 小諸

ジオヒルズワイナリー

Gió Hills Winery

温泉旅館の主人が台地に植えたぶどうを、ベトナムで5年を過ごして帰ってきた三男がワインにしています。

  • 見学 予約制
  • 見学無料
  • カフェ・軽食

見学・予約

見学
予約制・無料の醸造所見学(前日までに予約
内容
ワイナリー1階の醸造所の見学。1日1回の櫂(かい)入れや瓶詰めなど、多くの作業が人の手で行われている
料金
無料
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
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営業案内

営業時間
カフェ 10時〜16時(ランチ 11時30分〜14時)
定休日
カフェは土曜・日曜・祝日だけの営業(平日は休み)
飲食
2階のカフェ(ベトナム料理を中心にしたランチと喫茶。フォーやベトナムコーヒーなど)
敷地内の薪火ダイニング「song」(夕食のコース料理と1日1組の宿泊。木曜〜日曜、要予約)

醸造所の見学は、ゴールデンウィーク、お盆、9月〜11月はできません(2026年10月27日時点で休止の期間中)。
カフェは土曜・日曜・祝日だけの営業です。
ワインを飲むなら、運転しない人と一緒に行ってください。駅からのバスの案内は公式サイトにありません。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
長野県小諸市山浦富士見平5656
電車で
しなの鉄道・JR小海線 小諸駅から車(公式サイトは小諸駅からの道順を案内している。所要時間の記載なし)
車で
小諸駅から国道142号で千曲川を渡り、千曲ビューラインを2キロほど進んだ先、左手の小さな池のそばの「GIOHILLS」の看板を左へ(公式サイトの道順)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がジオヒルズワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

ジオヒルズワイナリーとは?

ジオヒルズワイナリー(Gió Hills Winery)は、長野県小諸市の御牧ケ原(みまきがはら)と呼ばれる台地の上にあるワイナリーです。「Gió(ジオ)」はベトナム語で「風」、「Hills」は英語で丘のことで、合わせて「風の吹く丘」という意味になります。

ベトナム語が使われているのは、醸造を担う富岡隼人(とみおか はやと)が、2010年から5年間、ベトナム中部のフエ市でストリートチルドレンを保護する施設のボランティアをしていたからです。隼人はそこでベトナム人の伴侶を得て、2015年に故郷の小諸へ戻りました。公式サイトには、こう書かれています。

いつかジオヒルズワイナリーのワインもベトナムで飲んでもらえるような両国の架け橋となれれば。

ワインの名前にも、「ありがとう」を意味するカム・オン(cám ơn)、「香り」のフオン・トム(Hương thơm)のように、ベトナム語が並んでいます。


風が吹き抜ける、海の底だった台地

御牧ケ原は、周りから切り離されたテーブルのような形の台地です。会社の説明では、もとは海の底だった場所が持ち上がってできた土地で、標高は700メートルから800メートルほどあります。四方から独立したテーブル状の台地は全国でも珍しい地形で、いつも風が吹き抜けているといいます。

畑の土は、黄色みがかった赤い粘土を多く含むローム層です。会社は、この粘り気の強い土ではぶどうがゆっくり根を張り、年を重ねるほど木が力強く育つと説明しています。冷涼で昼と夜の気温の差がはっきりしているので、ぶどうに酸がしっかり残り、年間の雨は985ミリほどと少ないとも書いています。

ワイナリーの建物は、ビニールハウスをイメージして建てられました。1階が醸造所で、2階はぐるりとガラス張りのカフェです。浅間山が間近に見え、遠くに北アルプスや八ヶ岳、晴れた日には富士山まで見渡せるといいます。カフェではフォーやベトナムコーヒーなど、ベトナム料理を中心に出しています。


歩み

始まりは、小諸の温泉旅館「中棚荘(なかだなそう)」です。島崎藤村ゆかりの宿として知られ、富岡正樹(まさき)はその5代目の主人にあたります。新婚旅行で訪ねたフランスで一面に広がるぶどう畑を見て、いつか自分でぶどうを育ててワインをつくろうと考えたと、会社概要は紹介しています。

2002年、正樹は御牧ケ原で初めて、マンズワインの契約農家としてワイン用のぶどうを植えました。最初はシャルドネ(Chardonnay)888本です。2007年には、マンズワインに醸造を頼んだ自分たちの銘柄「中棚シャルドネ」を売り出し、2008年にメルロー(Merlot)、続いてピノ・ノワール(Pinot Noir)を植えました。ピノ・ノワールを植えた年は、公式サイトの中でも2009年と2010年の二通りの書き方があります。

2015年にベトナムから戻った隼人は、東御市のアルカンヴィーニュが開いた「千曲川ワインアカデミー」の1期生として、栽培と醸造を学びます。同じ年に初めて穫れたピノ・ノワールは、量が少なかったため、アルカンヴィーニュでスパークリングワインの原料になりました。

2018年、御牧ケ原にワイナリーが完成し、初めての醸造を行いました。会社の設立は、公式サイトの年表では2016年、会社概要では2018年11月1日と書かれています。2019年にはスパークリングワインの製造を始め、2021年にはシャンパーニュの品種のひとつ、ピノ・ムニエ(Pinot Meunier)も植えました。

アカデミーを主宰していた玉村豊男は、ワイナリーの建設に寄せた言葉の中で、ここにベトナム料理のレストランをつくってほしい、繊細なベトナム料理と千曲川の風の丘のワインはきっとよく合う、と書いています。


代表的なワイン

アン・サン・スパークリング(ÁNH SÁNG SPARKLING)は、会社がいちばん上に置くスパークリングワインです。シャルドネとピノ・ノワールに、2023年の仕込みからはムニエも加え、瓶の中でもう一度発酵させるシャンパーニュと同じ造り方で、3年以上寝かせています。ラベルには、泡の粒を御牧ケ原の星空に見立てた点字が打たれています。

Mimakigahara(ミマキガハラ)は、自社畑のぶどうだけでつくり、1年熟成させてから出すシリーズで、ラベルのアルファベットが品種を表します。「C」はシャルドネの白ワインで、2024年はステンレスタンクで低温で発酵させ、8か月ほど澱(おり)の上で寝かせたあと、樽で2か月熟成させました。パイナップルや柑橘に、スモーキーな香りがあるとされています。「M」はメルローの赤ワインで、2024年はリコリスのようなハーブやローストの香りに、チェリーやラズベリーの味わいがあるといいます。「P」のピノ・ノワールは、よく熟れたイチゴやラズベリーの果実味に、すっきりした酸となめらかなタンニン(渋み)があると紹介されています。

カム・オン(cám ơn)は、契約農家から買ったぶどうでつくるシリーズです。造り手と飲む人への感謝を込めた名前で、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)、メルローなどがあります。

調査時点(2026年10月27日)の公式サイトの税込価格は、アン・サン・スパークリングが11,000円、Mimakigahara の C と P が6,050円、M が5,500円、カム・オンのシャルドネとメルローが3,520円でした(いずれも750ミリリットル)。

基本情報

創業
2018年(ワイナリーが完成し、初めて醸造した年。ぶどうの栽培は2002年から)
人物
富岡正樹(代表取締役。中棚荘5代目荘主)
富岡隼人(醸造責任者)
代表的なワイン
アン・サン・スパークリング / Mimakigahara(ミマキガハラ)シリーズ / カム・オン
公式サイト
giohills.jp

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