Vino Storia

ワインのお話

青森 / 大鰐

サンマモルワイナリー 第2工場

Sun Mamoru Winery

津軽の特産の黒ぶどうスチューベンで、辛口の白ワインまで造る醸造所が、山の上のホテルの地下にあります。

  • 見学 予約不要
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
  • レストラン
晴れた空の下、杉林に覆われた山並みが横に連なり、斜面にはスキー場の草地が見える。手前の谷あいに家々が建ち並んでいる
写真: らんで / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約不要・ホテル地下の醸造所を通路からガラス越しに自由見学(無…
内容
ホテル地下の「サンマモルワイナリー第二工場」を、通路からガラス越しに見る自由見学。ぶどうを搾る圧搾機と、5,000リットルの発酵タンク24基が並ぶ。通路にはワインを紹介するパネルがある
料金
無料
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ワインラウンジ709 9時〜22時30分
売店「あおもり商店」7時〜21時
試飲
ワインラウンジ709(本館1階、26席)。ソムリエが選んだ24種類を、テイスティングマシンで少しずつ。フロントでプリペイドカード(1,000円分・2,000円分。別に保証金500円、返却時に返金)を買う
ショップ
あり(ホテルの売店「あおもり商店」。サンマモルワイナリーの下北ワインなど)
飲食
レストラン(メインダイニング「ラ・タヴェル」、お味処 千保、鉄板焼 六甲、バー「12」)

泊まらない人が見学の通路やワインラウンジを使えるかは、公式サイトに書かれていません。日帰り入浴は休止中で、大浴場は宿泊者専用です。日帰りで寄るなら、先にホテルへ電話で確かめてください。
会社の公式サイトには「第2工場ではワインの販売を行っておりません」とあり、ワインはホテルの売店で買います。
ホテルは山の中腹にあり、冬は駅や高速道路からの時間が長くなります。送迎バスの時刻表は夏期(4月1日〜11月30日)と冬期で分かれています。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、送迎バスを使ってください。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
青森県南津軽郡大鰐町大字島田字滝ノ沢100番9号(青森ワイナリーホテル)
電車で
JR奥羽本線 大鰐温泉駅からタクシーで約10分(冬期は約20分)。駅とホテルのあいだに無料の送迎バスがある(完全予約制)
車で
東北自動車道 大鰐弘前インターチェンジから約15分(冬期は約25分)
弘前駅から国道7号経由で約30分(冬期は約40分)
駐車場
無料。乗用車100台、大型バス20台

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia がサンマモルワイナリー 第2工場に空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

サンマモルワイナリー 第2工場とは?

サンマモルワイナリー(Sun Mamoru Winery)は、本社と第1工場を青森県むつ市川内町、下北半島に置くワイナリーです。その第2工場が、津軽地方の大鰐町(おおわにまち)にあります。阿闍羅山(あじゃらさん)の中腹に建つ青森ワイナリーホテルの地下で、ホテルの公式サイトによれば標高は550メートルです。

第2工場で造っているのは、津軽地方のスチューベン(Steuben)と、青森県産のりんごを使ったワインです。スチューベンは青森県の特産の黒ぶどうで、会社は青森県をスチューベンの生産量が全国一の県と紹介しています。このぶどうのワインを、会社は「津軽ワイン」のシリーズとして出しています。

この黒ぶどうでワインを造ると決めたとき、地元のぶどうの組合からは止められたと、会社は書いています。以前にスチューベンのワインに挑んだ会社がうまくいかず、津軽では「スチューベンのワインは美味しくない」というレッテルが貼られていたからです。


阿闍羅山の中腹、ホテルの地下の醸造所

青森ワイナリーホテルは、大鰐温泉の町の背にそびえる阿闍羅山の山腹に建っています。山頂には青森ロイヤルゴルフクラブがあり、冬は大鰐スキー場として知られる山です。ホテルの案内によれば、夜は星空と津軽平野の夜景が見え、7月と8月の早朝には、条件がそろうと眼下に雲海が広がります。ふもとの大鰐温泉は、弘前藩の藩主にも好まれた温泉で、江戸時代の温泉の番付「諸国温泉効能鑑」にも載っていると、ホテルは紹介しています。

醸造所は、このホテルの地下に組み込まれています。ぶどうやりんごを搾る圧搾機と、5,000リットル入りの発酵タンクが24基あり、1基のタンクから7,000本近いワインができるといいます。客が歩く通路とのあいだはガラスで仕切られていて、通路に貼られたパネルでワインの特徴を読みながら、タンクの並ぶ工場を見下ろせます。ホテルは自らを、ワイナリーを併設した全国でも珍しいホテルと書いています。

ホテルのワインの説明は、「食事に合うこと」を意識して造っている、という一点に絞られています。地元の食材を使ったホテルの料理と合わせることを前提に、大鰐町と津軽地区の青森県産のぶどうとりんごで造っている、という説明です。


歩み

サンマモルワイナリーの始まりは、下北半島です。会社によれば、1998年に下北半島でピノ・ノワール(Pinot Noir)を植え、10年ほどで商売になる量が穫れるようになりました。2016年には、ピノ・ノワールで造った「下北ワイン Ryo Classic 2014」が日本ワインコンクールで金賞を受け、会社はこれを同コンクールで初めてのピノ・ノワールの金賞としています。いまの畑は下北連山のすそに12.3ヘクタールあり、2025年6月には創業23周年の感謝祭を開いています。

ただ、会社の記事によれば、自社の畑だけでは計画どおりのぶどうが穫れませんでした。10ヘクタールの畑から100トンを収穫して10万本を造るつもりが、実際の収穫はその3分の1ほどだったといいます。社長の北村は青森県農林水産政策課に相談し、県の特産のスチューベンの育て方を学んではどうかと助言を受けます。紹介された青森県葡萄貯蔵組合を訪ねると、ちょうど実ったスチューベンがあり、これでワインを造れないかと思いついた、と会社は書いています。

組合の幹部の答えは「スチューベンでワインを作るのは止めた方が良い」でした。北村はそれでも、スチューベンのワインで経営を立て直すと決めます。まず「まずい」という印象を覆すため、スチューベンを冷凍庫で凍らせ、人工的にアイスワインのような極甘口のロゼワインを造りました。これが国産ワインのコンクールで銅賞を受け、報道に取り上げられて売り切れたといいます。

そのあと造り始めたもののひとつが、黒ぶどうのスチューベンから造る白ワインです。会社の記事は、スチューベンのワインを主に造っているのが大鰐町の第2工場だと書いています。2024年秋の新酒「青森ヌーヴォー」の瓶詰めの知らせでも、第1工場と第2工場の名前が並んでいます。


代表的なワイン

津軽ワイン ホワイトスチューベンは、青森県産のスチューベンだけで造る辛口の白ワインです。黒ぶどうの皮の色がわずかに移り、色は淡いオレンジ色になります。花の蜜を思わせる甘い香りがあり、飲み口はすっきりと軽く、柑橘の皮のようなほろ苦さが後に残ると説明されています。アルコール度数は11.5%です。会社によれば、水産業の盛んな青森で、ホタテや白身魚と合わせても魚の臭みを強めないワインとして評判を呼びました。

津軽ワイン ホワイトスチューベン クラシックは、その一段上に置かれた白ワインです。発酵のあとに沈んだ酵母(おり)とワインをしばらく一緒に置く「シュール・リー(sur lie)」という造り方で、うまみとコクを足しています。香りはアプリコットやプラムにたとえられ、色は淡いピンクベージュで、熟成が進むと淡いオレンジに変わるといいます。

津軽ワイン レッドスチューベンは、同じぶどうで造る赤ワインです。会社の発表では、サクラアワード2026で「RED STUBEN 2023」がゴールドを受けています。

甘口では、甘酸っぱさと白い花のような香りを持つ「ホワイトスチューベン SWEET」があります。第2工場はりんごのワインも造っていて、会社は2017年から毎年、三戸町(さんのへまち)の梅内りんご組合から紅玉を仕入れています。

調査時点(2026年10月27日)の公式通販の税込価格は、ホワイトスチューベン(2024年、720ミリリットル)が1,780円、ホワイトスチューベン クラシック(2025年、同)が2,180円でした。

基本情報

人物
藤田賀津彦(有限会社サンマモルワイナリー代表取締役。2026年10月の公式通販の表示)
代表的なワイン
津軽ワイン ホワイトスチューベン / 津軽ワイン ホワイトスチューベン クラシック / 津軽ワイン レッドスチューベン
公式サイト
a-wineryhotel.com

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