Vino Storia

ワインのお話

東京 / 渋谷

渋谷ワイナリー東京

SHIBUYA WINERY TOKYO

渋谷駅から歩いてすぐの商業施設の中で、店の奥のタンクでワインを仕込み、その場のグラスで出しています。

  • 見学 不可
  • 試飲あり
  • ショップ
  • レストラン
「SHIBUYA WINERY」の光る文字を掲げたガラス張りの店の正面。ガラスの奥に銀色の醸造タンクと瓶の並ぶ棚が見え、手前に樽のテーブルと手書きの黒板が置かれている
写真: 江戸村のとくぞう / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
不可(事前予約での醸造所見学は受け付けていない
内容
店舗スタッフの案内で醸造所を見る。大人数の見学や長い時間の案内は受けていない。店の席からも、ガラス越しに醸造タンクが見える

営業案内

営業時間
11時〜22時30分(ランチ 11時〜15時、カフェ 15時〜17時、ディナー 17時〜22時30分。ラストオーダー 21時30分)
定休日
MIYASHITA PARK の休館日(施設に準ずる)。日曜も営業
試飲
自社醸造のワインを常時8種類グラスで出している。テイスティングセット1,500円
ショップ
あり(店で醸造したワインをボトルで販売。一部の出来たてのワインは360ミリリットルの量り売り。郵送の手配もできる)
飲食
レストラン(創作イタリアン。ランチ・カフェ・ディナー)

公式サイトのトップページは「食べログでランチ付き醸造場見学を受付中」とも書いていて、「事前予約での醸造所見学は承っておりません」という同じページの案内と食い違っています。見学をあてにするなら、電話で確かめてください。
2026年は国産ぶどうの仕込みが年内1回だけの予定で、収穫や除梗・破砕などの一般参加の醸造体験は行いません(2026年8月28日のお知らせ)。
見学の案内は店舗のスタッフが担当するため、醸造について専門的な質問には答えられない場合がある、と公式サイトは書いています。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 3F
電車で
JR・東急・京王・東京メトロ 渋谷駅から徒歩約5分
駐車場
施設の宮下公園南駐車場・北駐車場(Wikipedia「渋谷ワイナリー東京」の記載。時点の記載なし)

ワイナリーの話

渋谷ワイナリー東京とは?

渋谷ワイナリー東京(SHIBUYA WINERY TOKYO)は、東京都渋谷区神宮前の商業施設「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」の3階にある、醸造所を店の中に持つイタリアンの店です。渋谷駅から歩いて5分ほどのところにあります。

店の奥には醸造のタンクが並び、席からガラス越しに見えます。ぶどうを仕込み、発酵させ、熟成させ、瓶に詰めるまでを、この店の中で行っています。公式サイトは、ここで造ったワインを「その場で味わえます」と書き、醸造の様子を「“視覚で楽しむ”」こともできると紹介しています。

運営しているのは、江東区の古石場で深川ワイナリー東京を営む株式会社スイミージャパンです。公式サイトの系列店の一覧は、渋谷の店を「スイミージャパン・フラッグシップワイナリー」と紹介しています。


公園の下の醸造所

MIYASHITA PARK は、渋谷と原宿のあいだ、JR山手線と明治通りにはさまれた細長い土地に建つ施設です。長さはおよそ330メートルあり、屋上には渋谷区立の宮下公園が移され、その下の3層に店が入っています。渋谷ワイナリー東京は、北街区の3階、つまり公園のすぐ下で、ワインを造っていることになります。

畑はありません。ぶどうは日本各地とオーストラリアなどから届き、仕込みの時期は年に二度あります。公式サイトによれば、8月中旬から12月ごろまでは日本のぶどうを、3月から7月ごろまでは、季節が日本と反対になる南半球のぶどうを仕込みます。

調査時点の一覧には、青森県五所川原市のスチューベン、山梨県甲府市の相良農園のマスカット・ベーリーA、山形県寒河江市のシャルドネ、山梨県甲州市の甲州と並んで、南オーストラリアのリヴァーランド(Riverland)のメルロやシラー、ソーヴィニヨン・ブランが出ていました。


歩み

Wikipedia の記事によれば、渋谷ワイナリー東京は2020年8月4日に開きました。運営会社が深川ワイナリー東京(2016年)、大阪国際空港の大阪エアポートワイナリー(2018年)に続いて開いた、三つ目の醸造所を持つ店です。

ここのワインの出し方には決まりがあります。出来たてのワインをほぼ毎月出していき、長い熟成に入る前に売り切るように量を加減している、と公式サイトは書いています。一つひとつのワインには、品種などの頭文字と通し番号を組み合わせた「M047」のような番号が付き、店の一覧はその番号で並んでいます。

2026年8月28日、店は、毎年一般の人も参加してきた収穫や除梗・破砕の体験を、この年は行わないと知らせました。醸造の担当者の事情で醸造の体制を一部縮めていることと、手元にある海外のぶどうを先に仕込む方針にしたことから、国産のぶどうの仕込みは年内に1回だけで、店と醸造の担当者だけで行うといいます。店の中での醸造は、規模を縮めながら2026年も続けるとしています。

同じ会社の深川ワイナリー東京が東京湾で続けている海中熟成のワインも、この店で頼むことができます。12月ごろに海に沈め、翌年の6月ごろに引き揚げるものです。


代表的なワイン

店では、自分たちで醸造したワインを常に8種類ほど、グラスで出しています。時期によって品種も味も変わり、調査時点のメニューには、甲州(Koshu)の白ワインとオレンジワイン、マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)、メルロ(Merlot)、リースリング(Riesling)、アメリカ系の品種のコンコード(Concord)が載っていました。

M047 マスカット・ベーリーA(2024年)は、甲府市の相良農園(「Arcadia Grace」のブランドを持つ農園)で、肥料も農薬も使わずに育てたマスカット・ベーリーAのロゼワインです。ぶどうに付いている野生の酵母で発酵させ、手で回すかご型の圧搾機(バスケットプレス)で搾り、ろ過せず、酸化防止剤も加えずに瓶に詰めています。イチゴやさくらんぼを思わせる甘い果実味に、生き生きとした酸がある辛口で、和食に合わせることが勧められています。

M040 メルロー(2023年)は、2023年3月に南オーストラリアのリヴァーランドで穫れたメルロを、渋谷で仕込んだ赤ワインです。ふたのないタンクで17日間、皮や種と一緒に発酵させ(醸し発酵)、ステンレスのタンクで熟成させました。ブラックチェリーやプラム、ブルーベリーのような黒い果実の風味に、きめの細かい渋みと長く残る酸がある辛口で、赤身の肉のステーキやミートソースのパスタに合うとされています。

K048 甲州 オレンジワインは、山梨県甲州市の甲州でつくったオレンジワインです。調査時点では残りが数本で、店頭だけで売っていました。

調査時点(2026年10月27日)に、系列のオンラインストアで M047 と M040 はどちらも3,300円でした。店では、グラスのワインを何種類か飲み比べるテイスティングセットが1,500円です。

基本情報

創業
2020年(MIYASHITA PARK に開店した年。運営は株式会社スイミージャパン)
人物
中本徹(運営会社 株式会社スイミージャパンの代表取締役)
代表的なワイン
M047 マスカット・ベーリーA(山梨県甲府市・相良農園) / M040 メルロー(オーストラリア・リヴァーランド) / K048 甲州 オレンジワイン
公式サイト
shibuya.wine

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