Vino Storia

ワインのお話

宮城 / 南三陸

南三陸ワイナリー

MINAMI SANRIKU WINERY

地域おこし協力隊のワインプロジェクトから始まり、2020年に志津川湾のそばに開いた「海の見えるワイナリー」です。

  • 見学 予約制
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
  • カフェ・軽食
青い空の下、防波堤に囲まれた港に小さな漁船が浮かび、湾の向こうに緑の山が連なる
写真: くろふね / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約制(醸造棟・展望テラス・Shop & Kitchen を回るワイナリーツア…
内容
醸造棟、展望テラス、Shop & Kitchen を回りながら、スタッフがワイナリーのできるまでの経緯とこれからの取り組みを紹介する。醸造棟では、醸造用の機械や設備を見ながらワイン造りの工程を説明。グラスワインかソフトドリンクが1杯付く
所要時間
約40分
料金
1人1,000円(小学生以下は無料)
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
Shop & Kitchen 水曜〜金曜 13時〜18時
土曜・日曜・祝日 10時〜18時
定休日
月曜・火曜(祝日に営業した場合は、次の営業日が振替休業)
試飲
Shop & Kitchen で、グラスワインの有料試飲
ショップ
あり(Shop & Kitchen。ワインと、ワインに合う地元の加工品)
飲食
Shop & Kitchen でおつまみとソフトドリンク(店内と屋外のテラス席)
ランチ(4名から、5日前までに予約。1人1,500〜2,000円、ワイン代別)
ワイナリーディナー(予約制。5,000円から、ワイン代別)

ツアーは醸造作業やイベントで開けない日があるので、前日までに予約して確かめてください。窓の外からなら、予約しなくても醸造棟の中を見られます。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、高速バスを使ってください。
ディナーの人数の条件が、公式ページの中で「4名様~16名様まで」と「8名様以上16名様までに限ります」に分かれています。申し込むときに確かめてください。 情報は2026年11月3日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
宮城県本吉郡南三陸町志津川字旭ケ浦7-3
電車で
仙台駅から高速バスで約1時間40分、BRT志津川駅で降りて、海側(南三陸町地方卸売市場の方)へ歩いて約15分
車で
三陸自動車道 志津川インターチェンジを降りて右折、約6分(仙台駅から約90分、くりこま高原駅から約45分)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が南三陸ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

南三陸ワイナリーとは?

南三陸ワイナリー(MINAMI SANRIKU WINERY)は、宮城県の北東部、南三陸町(みなみさんりくちょう)の志津川(しづがわ)にあるワイナリーです。志津川湾のそばに醸造所とショップを構え、自らを「海の見えるワイナリー」と呼んでいます。

始まりは、2017年4月に町の地域おこし協力隊が始めた「南三陸ワインプロジェクト」でした。公式サイトによれば、町の内外の多くの人に支えられて、2020年10月に町内にワイナリーを開きました。

このワイナリーにしかない取り組みが、海の中でワインを寝かせる「海中熟成」です。瓶詰めしたワインの一部を、町の漁師の協力で志津川湾に沈め、時間をかけて熟成させています。公式サイトは、ワインを通じて町の自然や食、人をつなぎたいという思いを、繰り返し書いています。


湾を見下ろす山の畑と、牡蠣棚の海

ワイン用のぶどうづくりは、町の入谷(いりや)地区から始まりました。入谷の童子山(どうじやま)には、いまもぶどう畑があります。その後、畑は町の北の端、気仙沼市にまたがる田束山(たつがねさん)へ広がりました。

黄色や橙に色づいた木々と杉の緑におおわれた山の斜面。右上の尾根に鉄塔が立ち、奥に青い山並みが続く
紅葉の田束山(2014年11月)。ぶどうが植えられる前の写真Yoshio Kohara / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

公式サイトは、田束山を選んだ理由として、昼と夜の気温の差が大きく、日当たりと風通しがよいことを挙げています。そのうえで、ここが志津川湾を一望できる町いちばんの眺めの場所でもあり、昼は緑と海を感じながらの農業体験、夜は星空の下のワイン会と、人が集まる場所にしたかったとも書いています。

畑はもう一つ、山形県上山市にもあります。公式サイトは、南三陸産のぶどうだけでつくるワインを1本でも多く造ることを目標に掲げていますが、いま売られているワインには、山形県産のぶどうを使ったものも多くあります。

海中熟成は2020年2月に、町の戸倉(とくら)地区の漁師と一緒に本格的に始めました。海の中は空気中より音が速く伝わり、生き物や波、船のエンジンの音が細かな振動として届くので、熟成が早まるといわれている、と公式サイトは説明しています。協力する戸倉の漁師は、環境に配慮した牡蠣の養殖に取り組んでいて、公式サイトによれば、水産養殖管理協議会の「ASC認証」を日本で初めて取りました。海中熟成のワインの瓶には、引き上げたときの貝やフジツボが付いていることがあるそうです。


歩み

公式の年表によれば、最初の一歩は2016年の春でした。仙台市の秋保ワイナリー(仙台秋保醸造所)から贈られたぶどうの苗木100本を、入谷地区に植えています。2017年の春にプロジェクトを始め、苗木を700本植え、夏からは秋保ワイナリーで栽培と醸造の研修を受けました。最初の数年は、ほかのワイナリーに醸造を頼む「委託醸造」で、2017年秋にスパークリングワインを約300本、2018年秋に白ワインを約2,000本造っています。

2019年2月に南三陸ワイナリー株式会社を設立し、4月にワインを売り始めました。代表の佐々木道彦(ささき みちひこ)さんは、大手楽器メーカーで新しい事業の開発に携わったのち、東日本大震災のあとに仙台市へ移り住み、2019年1月に南三陸町の地域おこし協力隊に着いた人です。同じ2019年の10月には、入谷で育ったシャルドネを初めて収穫しました。

2020年は動きの多い年でした。2月に海中熟成を始め、4月に田束山に約2,300本、5月に山形県上山市に約500本の苗木を植え、10月に志津川地区に醸造所とショップを開いて、11月から自社で醸造したワインを売り出しています。12月にはショップの中でレストランの営業も始めました。

ラベルの絵柄は、江戸時代の中ごろに神社の神主が始めたという切り紙「キリコ」をもとにした、創作キリコです。町の上山八幡宮(かみのやまはちまんぐう)の禰宜、工藤真弓さんが、その年のワインにまつわる話をもとに実際に切っています。2024年には、地域をつなぐ5年間の取り組みがグッドデザイン賞の「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれました。


代表的なワイン

DELAWARE ORANGE(デラウェア・オレンジ)は、よく熟したデラウェア(Delaware)を皮ごと醸して発酵させた、辛口のオレンジワインです。皮から出た鮮やかなオレンジ色をしていて、桃やすみれの花を思わせる香りがあり、心地よい酸と、余韻にかすかな渋みがあります。ぶどうは山形市本沢(もとさわ)地区のデラウェアです。ワインの審査会「サクラアワード」で、2025年と2026年の2年続けて最高賞のダイヤモンドトロフィーを受けています。合わせる料理として、会社はタコのマリネや餃子、ヤンニョムチキンを挙げています。

MERLOT / YAMA SAUVIGNONは、山形県天童市のメルロ(Merlot)を中心に、鶴岡市のヤマ・ソーヴィニヨンと寒河江市のシラー(Syrah)を合わせた辛口の赤ワインです。メルロはフランス産のオークの樽で23か月熟成させています。ガーネット色で、ブラックベリーやプラムの香りに、樽からのバニラや黒胡椒の香りがほのかに重なります。

MINAMISANRIKU CHARDONNAYは、入谷の童子山の畑で育ったシャルドネ(Chardonnay)を、フランス産のオークの樽で3か月熟成させた辛口の白ワインです。りんごのような香りと、ふくよかな果実味、心地よい酸があるとされています。

志津川湾海中熟成ワインには、白ワインと赤ワインがあります。白ワインのシャルドネ2023は、2025年11月から2026年7月までの8か月間、志津川湾の海の中で寝かせたものです。

調査時点(2026年11月3日)の公式通販の税込価格は、750ミリリットルでMERLOT / YAMA SAUVIGNONが2,970円、海中熟成のシャルドネ2023が5,500円でした。DELAWARE ORANGE 2025(2,420円)とMINAMISANRIKU CHARDONNAY 2023(3,850円)は売り切れと表示されていました。

基本情報

創業
2019年(南三陸ワイナリー株式会社の設立。町内の醸造所とショップの開業は2020年10月)
人物
佐々木道彦(代表取締役。栽培醸造責任者)
代表的なワイン
DELAWARE ORANGE(デラウェア・オレンジ) / MERLOT / YAMA SAUVIGNON / MINAMISANRIKU CHARDONNAY / 志津川湾海中熟成ワイン
公式サイト
msr-wine.com

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