Vino Storia

ワインのお話

愛知 / 小牧

小牧ワイナリー

Komaki Winery

障害のある人たちが、ぶどうを育て、ワインを造り、売るまでを担う、社会福祉法人のワイナリーです。

  • 見学 予約制
  • 試飲あり
  • ショップ

見学・予約

見学
予約制
内容
ぶどう畑と醸造所の見学、その年に収穫したぶどうの説明、造ったワインの紹介、試飲(ワイナリーツアー)。福祉関係者向けには、働く様子を見る就労見学(10名から80名、1時間〜1時間30分ほど)もある
所要時間
30分〜1時間ほど
定員
10名から40名
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ショップ 10時〜16時
定休日
ショップ 月曜日・火曜日(祝日は営業)
試飲
見学の中で試飲あり
ショップ
あり(小牧ワイナリーのワインのほか、チーズや燻製、多治見産の生ハムなど)

見学の料金は公式サイトに書かれていません。申し込みの前の電話で確かめてください。
定休日は公式サイトの中で食い違っています(ページ下部は月曜・火曜、カフェ・ショップのページは月曜・火曜で祝日は営業、施設概要は月曜と第2・第4火曜、見学のページは「ショップカフェが休みの月〜水」)。見学の日はショップを開けるとあります。
併設の「ななほしcafe」は休業中です。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、バスを使ってください。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
愛知県小牧市大字野口字大洞2325番2
電車で
名鉄小牧線 味岡駅から、こまき巡回バス(18 北部東部右まわりコース)で約20分、「福祉の郷前」下車、徒歩1分
車で
中央自動車道 小牧東インターチェンジから約5分

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が小牧ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

定員: 10名から40名

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

小牧ワイナリーとは?

小牧ワイナリー(Komaki Winery)は、愛知県小牧市の野口(のぐち)地区にあるワイナリーです。運営しているのは社会福祉法人AJU自立の家で、障害のある人たちの働く場として2015年に開かれました。公式サイトによれば、名古屋から車で1時間ほどのところにあります。

ワイナリーの中には「ななつぼし葡萄酒工房」という作業所があり、障害のある「仲間」たちが、畑でぶどうを育てるところから、醸造の手伝い、瓶詰めやラベル貼り、ショップでの接客、ワインの発送までを受け持っています。働くことで十分な収入を得て、地域で自立して暮らせるようにすることが、ワイン造りに取り組む目的だと法人は説明しています。

工房の名前は、ナナホシテントウから取られています。イギリスでは「聖母マリアのおつかい」とされ、日本でも縁起のよい虫とされていることから、幸せを運ぶワインを造れるように、という願いを込めて、ワインの名前にも「ななつぼし」を使っています。


粘土の畑と、蒸し暑い夏

施設長で醸造責任者も務める人は、公式サイトに載せた文章で、小牧の土地をこう書いています。

小牧の土壌は粘土質、水捌けが悪い。梅雨は大雨が続き、湿度も高い。真夏は連日の猛暑日、夜温が高く寒暖差がない。土壌や気候条件は最悪、常に病害との闘い。

そのうえで、悪い条件の中でもしっかりしたぶどうを育てたい、と続けています。醸造については「特別な事は何もせず、丁寧に醸造する」ことで、ぶどうの果実味を生かし、まずはフレッシュな味わいを目指すとしています。

畑のページには、多くの品種を植えてみたものの、雨よけのない畑で安定して収穫できる品種は限られてくる、とあります。そこで中心に据えたのが、日本の気候に合わせて生み出されてきた品種です。


歩み

始まりは小牧ではなく、岐阜県多治見市の神言会多治見修道院でした。2003年、前身の作業所「ピア名古屋」のワイン事業部が、修道院のぶどう畑の世話を引き受けます。名古屋から片道1時間かけて通い、限られた作業時間の中で畑仕事を続けたと公式サイトは振り返っています。

同じころ、仲間たちの賃金を上げるために「世界の修道院ワイン」を売ることも計画しました。スタッフがオーストラリアやドイツ、スペイン、ペルーの修道院を訪ねて仕入れを交渉し、輸入を始めています。毎年11月3日には、修道院のぶどう畑の下で「AJUワインフェスタ in 多治見修道院」を開いてきました。2026年で21回目になります。

公式サイトは、そのころからの思いを次の言葉で伝えています。

自分たちで育てたブドウを、自分たちの手でワインにしたい

その思いがかなったのが2015年です。会社の沿革によれば、5月に小牧ワイナリーを開き、7月に醸造の免許を取り、自分たちで造ったワインを売り出したのは2016年4月でした。いまは小牧市内と多治見修道院の両方の畑でぶどうを育てています。

ワイナリーでは、春の大型連休に「葡萄酒まつり」、秋に「収穫祭」を開いています。2026年の収穫祭は9月26日・27日で、ふだんは見られない醸造や地下の貯蔵庫を案内するツアーもありました。


代表的なワイン

公式サイトは、柱にする品種として、赤ワインにはマスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)とブラック・クイーン(Black Queen)、白ワインにはローズ・シオタ(Rose Shiota)を挙げています。どれも新潟の川上善兵衛が交配から生み出した品種で、サイトは善兵衛を「日本ワインの父」と呼んでいます。

マスカット・ベーリーAは、白ぶどうの甲州に次いで日本で多く育てられている黒ぶどうです。畑のページは、いちごの飴や綿菓子のような甘い香りに、フレッシュな果実味としっかりした酸、おだやかな渋みがあり、ぶどうジュースのように軽やかな味わいになると紹介しています。

ブラック・クイーンは、厚くて濃い黒紫の皮を持ち、ワインにしても色が濃く出ます。香りは控えめで、いちごやプラム、ブラックベリーのような果実の香りがあり、酸がたっぷりで、渋みはおだやかなワインになるとされています。

ローズ・シオタは、1927年にベーリーとシャスラ・シオタを掛け合わせて生まれた白ぶどうで、日本でも育てている畑はわずかだと公式サイトは書いています。淡い緑色で、りんごや洋梨のようなやわらかい香りに、おだやかな酸が合わさる辛口の白ワインになります。サイトはこの品種に「これぞ多治見修道院の歴史」と書き添えています。

ほかに、山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニヨンを掛け合わせたヤマ・ソーヴィニヨン(Yama Sauvignon)、山梨県の果樹試験場が生んだ白ぶどうのモンドブリエ(Mondo Briller)、かつて多治見の畑にあったことから少しだけ育て続けているスチューベン(Steuben)も植えています。

ショップには、小牧で造ったワインのほか、オーストラリアの畑のワインも並びます。

基本情報

創業
2015年(小牧ワイナリーを開いた年。公式の沿革では5月開設、紹介文では4月オープン)
人物
白井尚(施設長・醸造責任者)
公式サイト
komakiwinery.com

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