Vino Storia

ワインのお話

青森 / 八戸

八戸ワイナリー

Hachinohe Winery

港町として知られる八戸の、内陸の丘の上で、市内で育てたぶどうからワインを造る小さなワイナリーです。

  • 見学 予約制
  • カフェ・軽食

見学・予約

見学
予約制・醸造所の見学は事前に連絡(平日10時〜16時
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
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営業案内

営業時間
醸造所 10時〜16時
定休日
土曜・日曜・祝日
ショップ
なし(醸造所では販売していない)。ワインは八戸の中心街のグループ店「VIN+(ヴァンタス)」(八戸市大字長横町12 ゆりのきビル1階。月〜土 15時〜20時、日曜定休)と公式通販で買える
飲食
VIN+ に1杯から飲めるカウンター席と、ワインに合う料理がある(醸造所ではなく中心街の店)

醸造所の見学の内容・料金・所要時間は公式サイトに書かれていません。申し込むときに確かめてください。
会社は、2025年12月8日の青森県東方沖地震で醸造設備と検査機器が壊れたと公表し、2026年春にクラウドファンディングで入れ替えの資金を募りました。見学を受けているかも、連絡のときに確かめてください。
醸造所(南郷)と販売店 VIN+(中心街)は別の場所です。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
青森県八戸市南郷大字中野字志民長根23-1

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が八戸ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

八戸ワイナリーとは?

八戸ワイナリー(Hachinohe Winery)は、青森県八戸市の南郷(なんごう)地区にあるワイナリーです。会社の名前は「はちのへワイナリー株式会社」で、公式サイトではひらがなで書いています。醸造所が開いたのは2019年6月です。醸造所の近くに2ヘクタールほどの自社のぶどう畑を拓き、市内の契約農家のぶどうとあわせて、八戸で育ったぶどうのワインを造っています。

会社は自らを、八戸市に初めて新しく設立されたワイナリーと紹介しています。掲げている目的は二つで、ひとつは「八戸市にワインという新しい価値と文化を創造すること」です。公式サイトはその中身を、八戸に「地元にワイナリーがある」というワイン文化をつくること、と言い換えています。


葉たばこの土地で、ぶどうを育てる

八戸は港町として知られていますが、ワイナリーがあるのは海から離れた内陸の南郷地区です。公式サイトは南郷を、丘陵の起伏に富んだ地形と、昼と夜の気温の差がある気候の土地と紹介し、これまで多くの農産物を生んできた土はぶどうにも向いていると書いています。同時に、新しい土地でのぶどう栽培には多くの困難があり、八戸でのぶどう栽培は「挑戦的なものになるでしょう」とも書いています。

ワイン造りの背景には、市の農業の事情があります。八戸市が国に申請して認められた構造改革特区「八戸ワイン産業創出特区」の計画は、市の主要な農産物だった葉たばこの生産が、需要の減少で縮んでいることから書き起こしています。その代わりに、ぶどうの生産から醸造、物流、販売まで裾野の広いワイン産業を起こし、市内産のぶどうを使うワイナリーの開業を促す、という計画です。計画の資料には、市が南郷地区に植えたワイン用ぶどうが初めての収穫を迎える様子が載っています。


歩み

醸造所が開いたのは2019年6月です。当初は年に4万〜5万本を造る計画でしたが、会社によれば、ぶどうの栽培が計画に追いつかず、造れているのはその半分ほどです。新型コロナウイルスの流行のあいだは、飲食店を中心に需要が落ち込みました。それでも2022年には、輸出した八戸のワインが売り切れたことが地元の新聞に載っています。

会社の説明によれば、2025年12月8日の夜に起きた震度6強の青森県東方沖地震では、八戸の中心街と、醸造所のある南郷地区の被害が大きく、年末に出荷するはずだった数千本のワインが割れました。より深刻だったのは、ワインをろ過する機械や品質を調べる機器が壊れ、次の仕込みができなくなるおそれが出たことです。仕込み中のワインはタンクの中で無事でした。

会社は2026年3月から5月にかけてクラウドファンディングで設備の入れ替え資金を募り、106人から224万円あまりが集まりました。目標は500万円でした。募集のページには、秋9月からのワイン造りに万全の体制で備えたい、と書かれています。2026年7月から10月にかけては、2025年に穫れたぶどうのワインが順に発売されました。

醸造所ではワインを売っていません。代わりに会社は、八戸の中心街の長横町にグループ店「VIN+(ヴァンタス)」を開き、中心街のワイン文化の発信拠点と位置づけています。店には八戸ワイナリーのワインがすべてそろい、店長が世界から選んだワインと並べて売っています。1杯から飲めるカウンター席があり、ワインに合う料理も出しています。中心街では「八戸ワインフェス」も開かれていて、特区の計画の資料にもその写真が載っています。


代表的なワイン

メルローは、南郷で育ったメルロー(Merlot)の赤ワインです。2025年のものは、ステンレスのタンクで発酵させたあと、樽で3か月熟成させています。色は赤紫で、マルベリーやスグリの実の香りに、スミレやユリのような花の香りが混じり、タンニン(渋み)はなめらかで、酸は落ち着いていると説明されています。仙台国税局の青森県の酒蔵マップも、このワイナリーの代表的な銘柄に「八戸ワイン メルロー」を挙げています。

マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)も、南郷産のぶどうで、同じようにタンクで発酵させてから樽で3か月寝かせた赤ワインです。赤い果実やハーブのような香りに、樽からきたバニラの香りが重なるとされています。同じぶどうで、いちごのような香りの辛口のロゼワインも造っています。

青森スチューベンは、青森県産の黒ぶどうスチューベン(Steuben)を、皮の色を移さずに白ワインに仕立てたものです。洋梨や桃のような香りがあり、とろみと落ち着いた酸があるとされています。2025年はぶどうがよく熟して糖度が高く、色は透きとおった琥珀色になったと、会社は書いています。

ぶどうのほかに、南郷のりんごだけで造る辛口のシードル「南郷の雫」もあります。

調査時点(2026年10月27日)の公式サイトの希望小売価格は、メルロー(2025年、750ミリリットル)が税抜2,200円、マスカット・ベーリーA(同)が税込2,200円、青森スチューベン(同)が税込1,760円、シードルドライ 南郷の雫(500ミリリットル)が税込1,100円でした。

基本情報

創業
2019年(八戸市南郷に醸造所を開いた年)
代表的なワイン
メルロー / マスカット・ベーリーA / 青森スチューベン / シードルドライ 南郷の雫
公式サイト
h-winery.com

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