Vino Storia

ワインのお話

宮城 / 仙台

秋保ワイナリー

AKIU WINERY

震災で宮城のワイン造りが途絶えかけたとき、設計事務所に勤めていた人が、仙台の奥座敷・秋保温泉の荒れ地にぶどうを植えました。

  • 見学 予約不要
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
  • レストラン
紅葉した木々と緑の木々のあいだを、浅い川がまっすぐ流れている渓谷
写真: 663highland / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約不要(醸造設備を通路からガラス越しに自由に見学、無料)
内容
ショップとレストランの奥にある醸造設備を、通路からガラス越しに自由に見学
ワイナリーツアー: スタッフの案内でぶどう畑と醸造所を見学し、シェフのおつまみとワインでテイスティング
日時
自由見学: 火曜を除く毎日
9時30分〜17時。ワイナリーツアー: 平日(火曜を除く)
10時か14時30分。収穫・醸造の期間とゴールデンウィークなどの繁忙日は休み
所要時間
ワイナリーツアー 約1時間
定員
ワイナリーツアー 2〜10名
料金
自由見学は無料/ワイナリーツアー 1人4,000円(ワインの飲み比べとおつまみ付き。2名以上)
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ショップ・醸造所見学 9時30分〜17時
レストラン 11時〜17時(ランチ 11時〜15時30分)
ディナー 18時〜21時(予約制のコース料理か団体)
定休日
火曜日
試飲
有料。グラス1杯350円から(ワインによって350〜700円)
ショップ
あり(自社醸造のワインとシードル、ワインに合う宮城・東北の食品)
飲食
レストラン「TERROAGE AKIU(テロワージュ秋保)」(2024年8月開業。秋保周辺の野菜や宮城・東北の食材を使うイタリアン。畑を眺める屋外席でのピクニックランチ、持ち帰りもできる)

醸造設備は、作業をしていない日はタンクや樽が並んでいるのを見るだけです。見学の通路は狭く、ショップやレストランとつながっています。
ワイナリーツアーの午後の回は、案内の本文では14時30分、団体の案内の欄では14時と書かれています。英語の案内には「電話での予約は受け付けない」とあり、日本語の案内とは書き方が違います。申し込むときに確かめてください。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、バスを使ってください。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
宮城県仙台市太白区秋保町湯元枇杷原西6
電車で
JR仙台駅からバスで約40〜50分。タケヤ交通「秋保・川崎 仙台西部ライナー」(青葉通りの63番のりば)か、宮城交通「秋保温泉行き」(仙台駅前バスターミナルの8番乗り場)で「秋保文化の里センター(秋保温泉)」下車、徒歩約7分
車で
東北自動車道 仙台南インターチェンジから約15分
駐車場
あり(大型バスは入れない。団体のバスは近くの覗橋〈のぞきばし〉パーク無料駐車場に連絡のうえ駐車、徒歩3〜5分)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が秋保ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 自由見学: 火曜を除く毎日 9時30分〜17時。ワイナリーツアー: 平日(火曜を除く) 10時か14時30分。収穫・醸造の期間とゴールデンウィークなどの繁忙日は休み

定員: ワイナリーツアー 2〜10名

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

秋保ワイナリーとは?

秋保ワイナリー(AKIU WINERY)は、宮城県仙台市の秋保(あきう)温泉郷にあるワイナリーです。仙台の中心部から車で30分ほどの温泉地で、2015年12月に開業しました。会社は、震災のあと宮城県で初めてできたワイナリーだと紹介しています。

2011年3月11日の東日本大震災で、設計事務所に勤めていた毛利親房(もうり ちかふさ)が手がけた宮城県女川町の温泉施設「ゆぽっぽ」が津波にのまれ、土台だけが残ります。復興の案を練るなかで、山元町にあった宮城で唯一のワイナリーが津波の被害を受け、県内のワイン造りが途絶えてしまうことを知りました。公式サイトは、そのときの思いをこう伝えています。

ワインには人と人、食と人をつなぐ力がある。ワイン産業が復活すれば、きっと地域の産業を巻き込んで盛り上げられる


谷を抜ける風と秋保石

ワイナリーとぶどう畑は、南北を山に挟まれた谷間の、南向きの斜面にあります。すぐそばの渓谷を名取川が流れ、公式サイトは秋保を「風の谷」と呼んでいます。谷と川を渡る涼しい風が夏のあいだも畑の畝のあいだを吹き抜け、蒸し暑い日の湿気を飛ばし、実を冷やして、酸を保ったままぶどうを熟させる、と会社は説明しています。

畑の背後には、「秋保石(あきういし)」と呼ばれる凝灰岩を掘り出してきた山があります。会社は、この秋保石を含む土からミネラル感のあるワインが生まれるとしています。

畑には、赤ワイン用のメルローやピノタージュ(Pinotage)、白ワイン用のピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)、シャルドネ、アルバリーニョ(Albariño)など12種類のぶどうが、7,000本ほど植えられています。会社概要には「2017年現在2haに16品種7,000本」とあり、品種の数はページによって違います。


歩み

毛利が最初にぶどうを植えたのは、秋保ではありませんでした。東北沿岸の再生をめざすプロジェクトの一つとして「ワインヴィレッジ」を構想し、かつてワイナリーがあった沿岸の土地で10種類のぶどうを育て始めます。ところが、津波で土に残った塩がぶどうの育ちを妨げ、思うように進みませんでした。公式サイトによれば、一時はあきらめかけたものの、家族の言葉に背中を押されて、別の土地でやり直すことにしたといいます。

ぶどうを育てる「農」と、ワイナリーを建てる「商」の両方に向いた土地はなかなか見つからず、友人の紹介でたどり着いたのが、秋保温泉の2ヘクタールの耕作放棄地でした。生い茂った木を切り開く作業には、延べ200人ほどのボランティアが加わっています。2013年に農地が決まり、2014年3月に株式会社仙台秋保醸造所を設立し、その春からぶどうの木を植え始めました。ワイナリーを建て、2015年12月に開業しています。

会社は、ぶどうの栽培と醸造のほかに、ワイナリーを開きたい人や学生の研修の受け入れ、温泉旅館と組んだ宿泊プランなど、ワインを入口にした地域づくりを事業に掲げています。2020年には、東北の酒造会社や飲食店と「テロワージュ東北」を立ち上げました。テロワージュは、土地の気候風土を表す「テロワール(terroir)」と、料理と酒の組み合わせを表す「マリアージュ(mariage)」を合わせた造語です。その考えを形にする場として、2024年8月にショップとカフェをレストラン「TERROAGE AKIU(テロワージュ秋保)」に改めました。


代表的なワイン

秋保ワイナリーのワインは、自社の畑のぶどうだけで造られているわけではありません。会社は、東北産のぶどうやりんごを使ったワインやシードル(りんごの発泡酒)を造っていると紹介していて、通販の説明を見ると、山梨県や山形県のぶどうから造るワインもあります。

鮨ワイン(SUSHI WINE)は、名前のとおり、お鮨に合わせるために開発した白ワインです。会社は、宮城県が世界三大漁場の一つとされる三陸・金華山沖を抱えていることを挙げ、地元の魚介をお鮨とワインの組み合わせで味わうために試行錯誤を重ねたと書いています。ぶどうは山梨県産の甲州で、酵母を選び、皮ごと数日間低い温度で漬け込む「醸し発酵」をして、ゆずやすだちのような和の柑橘の香りと、甲州のうまみを引き出したとされています。アルコール度数10%の辛口です。

シャルドネ 2025は、山形県産のシャルドネで造る辛口の白ワインで、「日本ワインコンクール2026」で銀賞を受けました。宮城県蔵王町の森林保全で出た間伐材のミズナラ(ジャパニーズオーク)を焼いて使い、香りを添えています。柔らかな口当たりと穏やかな酸があり、会社はキッシュや白身魚のムニエル、グラタンのようなバターの香ばしさのある料理を合わせ方に挙げています。

ほかに、秋保クラフトシードルなどのシードルも造っていて、国内外のシードルのコンクールで賞を受けています。

調査時点(2026年10月27日)の公式通販の税込価格は、鮨ワイン(2024年、750ミリリットル)が3,410円、シャルドネ 2025(750ミリリットル)が3,300円でした。

基本情報

創業
2015年(12月に秋保ワイナリーを開業した年。運営する株式会社仙台秋保醸造所の設立は2014年3月)
人物
毛利親房(代表取締役)
代表的なワイン
鮨ワイン / シャルドネ / 秋保クラフトシードル
公式サイト
akiuwinery.co.jp

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