Vino Storia

ワインのお話

大分 / 安心院

安心院葡萄酒工房

Ajimu Winery

日照りに悩んだ大分の盆地に水が引かれ、ぶどうの里になりました。そのぶどうだけでワインを造る、杜の中のワイナリーです。

  • 見学 予約不要
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
  • レストラン

見学・予約

見学
予約不要・無料で、園内の醸造所・貯蔵庫・ぶどう畑を見学できる
内容
杜の中に醸造所、貯蔵庫、ぶどう畑、ショップが点在する園内を歩き、ワインの造りの工程やぶどう畑を見学する
料金
無料(入園料)
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
9時〜16時(園内の見学は17時まで)
定休日
火曜日(祝日なら営業)・年末年始
試飲
テイスティングコーナーあり(運転する人の試飲は不可)
ショップ
あり
飲食
隣にレストラン「朝霧の庄」(0978-44-1236)

2026年10月31日・11月1日は「新酒祭2026」を開きます。準備のため、10月30日から11月1日まではテイスティングコーナーが閉まり、11月2日から再開します。祭りの日は柳ケ浦駅から無料のシャトルバスが出ます。
運転する人は試飲できません。飲食は芝生広場で。ペットを連れての入園はできません。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
大分県宇佐市安心院町下毛798
電車で
JR日豊本線 柳ケ浦駅からタクシーで約30分
車で
宇佐別府道路 安心院インターチェンジから約5分
福岡からは大分自動車道の日出ジャンクションを経て2時間30分前後
駐車場
約160台

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が安心院葡萄酒工房に空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

安心院葡萄酒工房とは?

安心院葡萄酒工房(Ajimu Winery)は、大分県宇佐市の安心院町(あじむまち)にあるワイナリーです。「安心院ワイン」の名で、白ワイン、赤ワイン、スパークリングワインを造っています。造り手たちは、宇佐市の酒造会社・三和酒類(さんわしゅるい)に入社し、まず麦焼酎「いいちこ」の製造や蒸留を受け持った人たちです。工房長の古屋浩二(ふるや こうじ)は、2000年にアメリカのカリフォルニア大学デイビス校で学び、2001年に工房を立ち上げたときから運営に携わっています。

工房は以前、海外の果汁も使ってワインを造っていました。日本では育てにくいリースリングなどの果汁を、オーストラリアやアメリカから凍らせた形で取り寄せていたといいます。2006年にそれをやめ、安心院町で育ったぶどうだけで造るようになりました。いまは15品種ほどのぶどうから、20数種類のワインを出しています。


霧の盆地と、引かれてきた水

安心院は霧の深い盆地です。深見川、津房川、佐田川の三つの川がここで合わさります。工房の資料には、湖の跡にアシが生えていたことから「葦生(あじぶ)」と呼ばれ、それが「あじむ」になったという言い伝えが、安心院観光協会の資料から紹介されています。

宇佐市のあたりは、瀬戸内式の気候で雨が少なく、昔から日照りに悩まされてきました。1964年から、駅館川(やっかんがわ)の水を宇佐平野に引く農業用水の事業が始まり、安心院町をふくむ山あいの593ヘクタールを農地にする国の開発も進みます。そこで作物に選ばれたのがぶどうでした。1960年代には、生で食べるデラウェア、キャンベル・アーリー、マスカット・ベーリーAが盛んに育てられ、安心院は西日本でも指折りのぶどうの産地になったと工房は書いています。

工房によれば、年の平均気温は15℃ほど、雨は年に1,600ミリほどです。標高150メートルほどの盆地で、昼と夜の温度の差が大きく、畑は水はけのよい斜面にあります。工房はこの気候から生まれるワインを、トロピカルな香りと、柔らかくなめらかでしっかりした味わいと表しています。


歩み

安心院でぶどうの収穫が始まったのを受けて、1971年に果実酒の製造免許を取り、1974年に「アジムワイン」を売り出しました。2001年に町の中に安心院葡萄酒工房を開き、2006年からは安心院町のぶどうだけで造っています。

2011年からは、自分たちの畑「あじむの丘農園」を広げてきました。運営するのは、三和酒類が出資する農業の会社です。ワイナリーの隣の下毛(しもげ)、2018年から植えた矢津(やづ)、2021年から植えた大見尾(おおみお)の三つの畑があり、植えた面積は合わせて16ヘクタールほどになる見込みです。どの畑にも雨よけのビニールを張り、地面の下に砕いた石を敷いて水はけをよくしています。

新しい品種づくりにも取り組んでいます。宇佐市に自生する山ぶどうの一種「エビヅル」に、シャルドネやメルローを掛け合わせ、大分県の農林水産研究指導センターとともに、数千の種から12の系統まで絞り込みました。6品種を登録する予定だといいます。


代表的なワイン

安心院 スパークリングワインは、シャルドネ(Chardonnay)だけを使い、瓶の中で二度目の発酵をさせて泡を生むスパークリングワインです。瓶のまま1年ほど寝かせます。2023年に収穫したものは、緑がかったレモンイエローで、洋ナシやアプリコット、ヘーゼルナッツ、スズランのような白い花の香りがあり、きめの細かい泡とりんごの蜜のような風味に、キレのある酸が続く辛口とされています。日本ワインコンクールでは、2014年から2024年までに5度、金賞と部門の最高賞を受けています。

安心院ワイン シャルドネ イモリ谷は、樽で発酵させて熟成させたシャルドネの白ワインです。イモリ谷は安心院町の松本という集落の通り名で、上から見ると集落がイモリの形をしているからだそうです。グレープフルーツのような柑橘や、パイナップル、洋ナシの香りがあり、キレのある酸とほのかな苦みの辛口で、樽の香りが余韻に残るとされています。

安心院ワイン アルバリーニョ 下毛は、スペインの白ぶどうアルバリーニョ(Albariño)を下毛の畑で育て、ステンレスのタンクで造る白ワインです。白い桃やレモングラス、スイカズラのような花の香りに、青りんごのような果実の味とさわやかな酸、ほのかな苦みと塩気が続くとされています。

2026年9月には、矢津の畑のプティ・ヴェルド(Petit Verdot)で造った「極果(ごくか)プティ・ヴェルド 2024」が数量限定で出ました。日本ワインコンクール2026で金賞を受けています。

調査時点(2026年10月27日)の公式サイトの税込価格は、安心院ワイン シャルドネ イモリ谷(750ミリリットル)が3,620円、アルバリーニョ 下毛(同)が3,801円、安心院 スパークリングワイン(同)が3,851円でした。

基本情報

創業
2001年(安心院葡萄酒工房を設立した年。果実酒の製造免許は1971年、「アジムワイン」の発売は1974年)
人物
古屋浩二(工房長、ヴィンヤードマネージャー)
代表的なワイン
安心院 スパークリングワイン / 安心院ワイン シャルドネ イモリ谷 / 安心院ワイン アルバリーニョ 下毛
公式サイト
ajimu-winery.co.jp

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