Vino Storia

ワインのお話

愛媛 / 大三島

大三島みんなのワイナリー

Omishima Minnano Winery

しまなみ海道の真ん中の島で、手の離れたみかん畑を借り受け、島で初めてのワイン用ぶどうを植えました。

  • 見学 予約制
  • ショップ
曇り空の下、穏やかな海の向こうに山の多い島々が連なっている
写真: RitikaPahwa4444 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約制(醸造所の見学は事前に問い合わせ
内容
宗方(むなかた)地区にある醸造所(愛媛県今治市大三島町宗方5208-1)。公式サイトの案内は「見学:要問合せ」で、内容・時間の記載は無い
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
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営業案内

営業時間
販売所 10時〜16時
定休日
販売所 月曜日(祝日の場合は翌日)
ショップ
あり(販売所「大三島みんなの家」。オンラインストアもある)

販売所(宮浦、大山祇神社の参道)と醸造所(宗方)は別の場所にあります。見学を申し込むときは、どちらで落ち合うかを確かめてください。
公式サイトのお知らせは2023年5月で止まっています。販売所の月曜定休は、2026年6月のプレスリリースでも同じでした。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
愛媛県今治市大三島町宮浦5562(販売所兼事務所「大三島みんなの家」)
電車で
JR予讃線 今治駅からバスで約60分、「大山祇神社前」で下車(バス停の案内は近くの今治市大三島美術館のもの。2025年12月時点の情報)
車で
西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の大三島インターチェンジから約15分(同じく今治市大三島美術館の案内)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が大三島みんなのワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

大三島みんなのワイナリーとは?

大三島みんなのワイナリー(Omishima Minnano Winery)は、愛媛県今治市の大三島(おおみしま)にあるワイナリーです。大三島は、広島県の尾道と愛媛県の今治を橋で結ぶ「しまなみ海道」のほぼ真ん中に浮かぶ島で、斜面の多くがみかん畑に覆われています。代表は建築家の伊東豊雄さんで、島に建った「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」をきっかけに2012年から始めた島づくりの活動が、このワイナリーにつながりました。

畑の多くは、もとはみかん畑でした。伊東さんは公式サイトで、島の人が年をとり、主な産業であるみかんの栽培をやめる農家が年々増えていると書いています。ワイナリーは、その放棄された畑を借り受けてワイン用のぶどうに植え替えるところから始まり、2015年から島で初めての醸造用ぶどうを育てています。


海の見える、みかんの斜面

公式サイトは、大三島のぶどう畑を「風景」「気候」「土」「土地」の四つの言葉で紹介しています。

畑からは、瀬戸内海の島々が見えます。会社は、穏やかな海は潮で畑を傷めることがなく、海からの風を運び、海に照り返す日の光が「第二の太陽」として空の太陽と一緒にぶどうを照らすと書いています。

気候については、一年を通して雨が少なく、夏に晴れが続く瀬戸内の気候が、ぶどうを熟させるのに向いているとしています。会社は、山梨県の勝沼と気候がよく似ているとも書いていますが、比べた数字は示していません。

土は、花崗岩が風化した水はけのよい真砂土(まさど)で、ワイナリーの畑は礫まじりの砂の多い土に覆われているといいます。みかんがよく実る畑は南向きのゆるい斜面にあり、その条件はぶどうにとってもよいと会社は考えています。

ワインを仕込む醸造所は2019年秋に完成しました。島の宗方(むなかた)地区で、「岩田健 母と子のミュージアム」と、木造の「ふるさと憩の家」のとなりにあり、裏手には砂浜が広がっています。煙草の葉を乾かす小屋をモチーフにした天窓が目印だと公式サイトは紹介しています。


歩み

始まりは2015年2月の「大三島でワインを造る会」でした。耕作をやめた畑を1反(10アールほど)借りて整え、シャルドネ(Chardonnay)を50本、翌月にヴィオニエ(Viognier)を50本植えています。同じ年の11月に会社を設立しました。

2016年には、ぶどうの苗木の「オーナー」を募る制度を始め、4反ほどの放棄地を新たに拓いて、シャルドネやマスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)など400本ほどを植えました。オーナーの募集は4期にわたり、あわせて2,000口の申し込みがあったと会社は書いています。

栽培と醸造を担う川田佑輔さんは、北海道から宮崎までのワイナリーで研修を重ねていたころ、伊東豊雄建築ミュージアムで展示をする機会を得て、大三島のワインの可能性を調べ始めた人です。調べるほど島に惹かれ、移り住んでぶどうを育てることを決めたと公式サイトにあります。島の契約農家や、柑橘を育てる地元の農家も、栽培のしかたや鳥や獣の害の防ぎ方を教えています。

最初のワインは、島の外の醸造所に頼んで試しに造った赤ワイン「島紅(しまんか)」で、2018年1月に完成しました。2019年2月には初めての白ワインが加わり、同じ年の9月に島の醸造所が動き始めます。それからは、栽培から醸造までを島の中で行っています。


代表的なワイン

ワインの名には、島の「島」の字がつきます。

島白(しましろ)2025 シャルドネは、大三島のシャルドネだけで造る、ワイナリーの定番の白ワインです。会社によれば、2025年は一年を通して雨が少なく、9月からは台風も来なかったため、これまででいちばん多くのぶどうが穫れました。収穫の時期を分け、香りを出す酵母と味を出す酵母で別々に発酵させてから合わせています。杏や黄桃の香りに柑橘が続き、後味にほのかな塩味を感じる、と会社は説明しています。樽で熟成させた白ワインもあり、こちらのラベルにはデザイナーの原研哉さんのイラストが使われています。

島ロゼ 2025は、大三島のマスカット・ベーリーAだけで造るロゼワインです。アセロラや梅のような酸味のある果実に、ラズベリーやイチゴの香りが重なり、こちらにも後味のほのかな塩味があるとされます。会社は和食に合わせやすい日常のワインとしてすすめています。

島紅 グランキュヴェ 2022は、美術家の横尾忠則さんの作品をラベルにした、2026年7月発売の限定の赤ワインです。2022年に穫れた大三島のマスカット・ベーリーAを木の樽で熟成させ、瓶でさらに2年寝かせています。いちごジャムや赤い果実の香りに、樽からのバニラ、胡椒や香木のような風味が重なると説明されています。造ったのは270本です。

調査時点(2026年10月27日)の公式オンラインストアの税込価格は、2025年のシャルドネが3,960円、樽熟成のシャルドネが5,280円、島ロゼ 2025が3,520円、島紅 グランキュヴェ 2022が9,000円でした。

基本情報

創業
2015年(11月に株式会社大三島みんなのワイナリーを設立した年。最初の苗木は同じ年の2月に植えた)
人物
伊東豊雄(代表。建築家)
川田佑輔(栽培・醸造。島に移住)
代表的なワイン
島白 シャルドネ / 島ロゼ / 島紅 グランキュヴェ
公式サイト
ohmishimawine.com

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