Vino Storia

ワインのお話

山形 / 朝日町

朝日町ワイン

ASAHIMACHI WINE

戦争中に国の命令で建てられた工場が、町と農協が出資する会社になり、町の名前のワインを造っています。

  • 見学 予約不要
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
道路に面した赤茶色のタイルの門に「朝日町ワイン ASAHIMACHI WINE」の文字。奥に赤い壁の工場とタンク、右に白い妻壁と黒い屋根の建物、手前に松の木が立つ
写真: Ebiebi2 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約不要・無料
内容
売店の隣の見学コーナーから、ガラス越しに瓶詰めのラインを見る(平日の瓶詰めの稼働日は、ワインが瓶に詰められていく工程が見られる)
ワイナリーの前の自社のぶどう畑も自由に見られる
料金
無料
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
4月〜10月は9時〜17時
11月〜3月は9時〜16時
定休日
年末年始(それ以外は無休)
試飲
売店のテイスティングコーナーで、数種類を無料で
ショップ
あり(直売店。朝日町ワインの全商品、ワインに合うおつまみ、町のキャラクターのグッズ)

施設の中に入ることや、スタッフが案内するツアーはありません。見学は決められた場所からだけです。
瓶詰めをしていない日もあります。
運転する人と20歳未満の人は試飲できません。運転しない人と一緒に行くか、バスを使ってください。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山形県西村山郡朝日町大字大谷字高野1080番地
電車で
JR左沢線 左沢(あてらざわ)駅から山交バスで「明鏡荘前」下車、徒歩5分
車で
山形自動車道 寒河江インターチェンジから国道287号を白鷹方面へ約20分、明鏡橋の手前の看板を右折して約2分
駐車場
無料、50台

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が朝日町ワインに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

朝日町ワインとは?

朝日町ワイン(ASAHIMACHI WINE)は、山形県の中央部、西村山郡朝日町(にしむらやまぐん あさひまち)の大谷(おおや)にあるワイナリーです。町と地元の農協が出資する会社で、町の名前をそのままワインの名前にしています。英文の会社案内によれば、2024年の時点で年に34万本ほどを造っています。

このワイナリーは、ワインを飲むためではなく、ワインからある物質をとり出すために生まれました。会社の沿革によれば、1944年、政府は全国のぶどうの産地に命じてワインの工場を造らせました。ワインに含まれる酒石酸から、軍が電波探知機に使うロッシェル塩をとり出すためです。朝日町の工場も、そうして「山形果実酒製造有限会社」として始まっています。


最上川と雪の山あい

朝日町は、町の面積の4分の3ほどを森が占める山あいの町です。真ん中を最上川が流れ、西には磐梯朝日国立公園の中心をなす朝日連峰がそびえます。会社は、ブナの原生林が残り、春まで雪をいただくこの山並みを、ぶどうが育つ環境として紹介しています。

冬の雪は深く、英文の会社案内には、6フィート、つまり1.8メートルほどの雪に埋もれた冬のぶどう畑の写真が載っています。町の特産はりんごで、町には実の季節にりんごを湯船に浮かべる「りんご温泉」もあります。

会社が掲げる言葉は「良いワインはすぐれた葡萄から」です。英文の案内は、朝日町は腕のよいぶどう農家がいて、よいぶどうを育てるのに向いた土地だとし、町の契約農家の写真を載せています。ワイナリーの前の自社の畑では、ヨーロッパの品種のメルロ(Merlot)とシャルドネ(Chardonnay)を垣根仕立てで育て、「葡萄の木」の持ち主を募って、収穫や仕込みを一緒にする取り組みも続けてきました。

雪国の畑にも、暖かさの影響は出ています。毎年9月の「朝日町ワインまつり」では、2025年から樽からのワインを出すのをやめました。ぶどうの収穫が早まり、まつりのための樽を用意する時期が、ふだんの仕込みのいちばん忙しい時期と重なるようになったためだと、まつりの案内は説明しています。


歩み

戦争が終わったあとも工場は残り、1952年からは大手のワイン会社の下請けとして、ポートワインの原酒を造りました。1973年に農協の援助を受けて自分たちのワインを造り始め、「サンワイン」と名付けています。

1975年、ワインブームで売れ行きが伸びたのを機に、山形朝日農協と朝日町の共同出資による第三セクターの会社になりました。1979年、マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)、セイベル(Seibel)、リースリング(Riesling)を原料にした新しい商品「朝日町ワイン」が生まれます。1990年には会社の名前も有限会社朝日町ワインに変わりました。

1985年からはブランデーの試験的な蒸留も始め、1999年に「エスポワール 高野(たかの)」として売り出しています。2000年には、見本のぶどう園と広場、瓶詰めの設備、試飲のできる売店を備えた施設「ワイン城」ができ、工場見学を無料で受け入れる観光ワイナリーになりました。会社は、2016年の伊勢志摩サミットの日本ワインに選ばれたことも紹介しています。


代表的なワイン

マイスターセレクション キュヴェ マスカット・ベーリーAは、町内の契約農家が育てたマスカット・ベーリーAを、フランスの樽で11か月熟成させ、瓶に詰めてからも1年半以上寝かせた赤ワインです。会社の資料では、熟したプラムのような香りにブラックベリーやスミレが重なり、なめらかな渋みのミディアムボディとされています。2021年のものは、2025年にロンドンで開かれた三つのワインの品評会(IWC、IWSC、デキャンター・ワールド・ワイン・アワード)でそろって銀賞を受けました。

スパークリング ルージュは、辛口の赤ワインの発泡酒です。会社は日本では珍しいとしていて、ラズベリーや野いちごのような赤い果実の香りがあるとされています。

町の農家の得意な品種を使ったワインもそろっています。山形スパークリング デラウェアは、山形県産のデラウェア(Delaware)を低い温度で発酵させた泡のワインで、辛口と甘口があります。辛口はマスカットや金木犀にたとえられる香りがあると会社の資料にあり、刺身や寿司、山菜の天ぷらと合わせることを勧めています。レース デラウェア マセラシオンは、デラウェアを皮や種ごと漬け込んで造る、オレンジ色の白ワインです。

調査時点(2026年10月27日)の公式の通販の税込価格は、山形スパークリング デラウェア(750ミリリットル)が1,892円、マイスターセレクション キュヴェ シャルドネが3,630円でした。マイスターセレクション キュヴェ マスカット・ベーリーAは、2024年8月の英文の会社案内に国内の小売価格3,511円とあります。

基本情報

創業
1944年(「山形果実酒製造有限会社」として創業した年)
人物
鈴木浩幸(代表取締役。2024年の英文の会社案内では朝日町長)
代表的なワイン
マイスターセレクション キュヴェ マスカット・ベーリーA / スパークリング ルージュ / 山形スパークリング デラウェア / レース デラウェア マセラシオン
公式サイト
asahimachi-wine.jp

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