Vino Storia

ワインのお話

山形 / 高畠

高畠ワイナリー

TAKAHATA WINERY

生で食べるデラウェアの産地で、農家と組んで欧州のぶどうを育ててきたワイナリーです。

  • 見学 予約不要
  • 試飲あり
  • ショップ
  • カフェ・軽食
濃い茶色の屋根と黒い板壁の大きな建物。中央の塔に「TAKAHATA WINERY」のマーク、手前の門に「YAMAGATA TAKAHATA WINERY SINCE 1990」の看板が掛かり、芝生と植木鉢が並ぶ
写真: Ellerad / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons(長辺1280pxに縮小)

見学・予約

見学
予約不要・館内の見学コースと地下セラーを自由に見学
内容
テイスティングエリアの「ワインができるまで」の説明と小窓から見える充填機、ショップへの通路からガラス越しに見る貯蔵タンク、ショップの階段を下りた地下セラー(シャルドネの樽発酵・樽熟成用)。施設の前にはピノ・ノワールの自社畑
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
4月〜11月は平日10時〜17時、土日祝9時〜17時
12月〜3月は10時〜16時30分
試飲
ショップで甘口から辛口まで常時4〜5種類を無料で(試飲の提供は16時30分まで。土日祝は限定の試飲あり。運転する人と子どもにはジュース)
ショップ
あり(ワイナリーショップ。約70種類のワインと、ショップ限定のワイン、ぶどうジュース、地元の特産品)
飲食
「ゴッツォナーレ高畠」(軽食と有料のグラスワイン。10時〜16時、軽食のラストオーダー15時)
屋外のソフトクリーム店(4月〜11月、10時〜16時30分)
屋外テラス

ワイナリーショップは改装のため、2027年1月14日〜3月16日は施設内のゴッツォナーレ高畠の前の多目的スペースに仮設の店で営業します(10時〜16時30分。1月〜3月の水曜は休み、ただし24日・31日は除くと案内)。新しい店の開店は2027年3月18日の予定です。
定休日は公式サイトに書かれていません。行く前に電話で確かめると確実です。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行くか、高畠駅から歩いてください。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
山形県東置賜郡高畠町大字糠野目2700-1
電車で
JR奥羽本線(山形新幹線)高畠駅から徒歩約10分
車で
東北中央自動車道 米沢北インターチェンジから約10分
南陽高畠インターチェンジから国道13号経由で約15分

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が高畠ワイナリーに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

高畠ワイナリーとは?

高畠ワイナリー(TAKAHATA WINERY)は、山形県の南東部、東置賜郡高畠町(ひがしおきたまぐん たかはたまち)の糠野目(ぬかのめ)にあるワイナリーです。1990年にこの町で生まれました。会社はシャルドネ(Chardonnay)を「高畠の代名詞」と呼び、町で多く育てられているデラウェア(Delaware)からもワインを造っています。

ワイナリーの畑は、全体から見ればわずかです。会社によれば、原料のぶどうの約96パーセントは契約農家から届き、自社の畑で育てているのは残りの4パーセントほどです。会社が自らの使命に掲げるのも、ラベルに刻まれた「高畠」という地名を、ブランドとして押し上げていくことです。

その農家との仕事のなかで、会社が「脱欧入和」と呼ぶやり方が生まれました。生で食べるデラウェアの栽培で昭和50年代から使われてきた、側面を開けた雨よけのハウスと棚仕立てを、ワイン用のぶどうにも持ち込んだのです。雨が房や土に直接当たらないので、病気が出にくく、農薬の散布も減らせます。雨の多い年でも収穫が減りにくく、糖度は24パーセントを超えるところまで上げられると会社は説明しています。


高畠石の転がる盆地

高畠町は、奥羽山脈や吾妻(あづま)連峰、飯豊(いいで)連峰に囲まれた盆地にあります。いくつもの川が最上川に合流する扇状地に開けた町で、周りを山に守られた実り豊かな土地という意味で「まほろばの里」とも呼ばれます。

冬は日本海側からの季節風が雪を運び、町なかでも1メートルを超えて積もります。一方、ぶどうが育つ4月から10月の雨は800ミリほどと少なめで、夏から秋にかけては昼と夜の気温の差が大きくなります。町の資料を引いて会社が書くところでは、町の人の5人に1人ほどが農業に関わり、1973年に有機農業の取り組みが始まった土地でもあります。

畑のところどころには「高畠石」が顔を出します。海の底から隆起した地層から切り出される石で、昔から家の土台や塀に使われてきました。会社は、この石にゼオライトという鉱物が含まれ、水分を保ったり調えたりする働きがあると説明しています。

契約農家の畑は、町の「高畠」「屋代(やしろ)」「亀岡」「和田」の4つの地区にあります。盆地の中に谷が三つ入り込む地形のため、地区ごとに気候も土も違います。ワイナリーにいちばん近い亀岡は標高220メートルほどと低く、シャルドネの収穫がいちばん早い地区です。南東の和田は250メートルから400メートルと最も高く、火山灰の黒ボク土で水はけがよく、昼夜の気温の差がとりわけ大きいといいます。


歩み

会社の前身は、1932年に長野県塩尻市で創業した太田葡萄酒です。戦後はコンコードやナイアガラでワインを造り、地元で売っていましたが、やがて幕を下ろしました。新しい土地を探して選ばれたのが、ぶどう栽培の長い歴史と経験のある農家がいる高畠で、1990年に会社が設立されました。

翌1991年には、ワイン用のぶどうを育てる農家の部会ができ、27軒で欧州系の品種の栽培を始めました。2024年の時点では63軒、合わせて19ヘクタールあまりの畑からぶどうが届いています。

1997年には、3軒の契約農家とデラウェアを農薬を使わずに育てる研究を始め、2006年に有機JASの認定を受けたデラウェアを収穫しています。シャルドネは、2005年と2006年に深夜1時や2時に摘む試みを重ね、朝4時ごろに摘み始めるのがよいと判断しました。これがのちの「ナイトハーベスト」です。

2012年には、醸造場の一角にガレージのような小さな醸造場を設け、自社畑のぶどうだけで少しずつ造る構想を掲げました。2017年からは自社畑にカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)などを植え、ワイナリーの西側、最上川と砂川にはさまれた中州の4ヘクタールほどの畑で、7品種を垣根仕立てで育てています。


代表的なワイン

ドメーヌ・タカハタ オー・ヴィーニュ(Haut-Vigne)は、自社畑のぶどうだけで造る少量のシリーズです。なかでもナイトハーベスト シャルドネは、夜明け前に摘んだシャルドネを樽で発酵させた白ワインで、ベルガモットやパイナップルのような熟した果実と、樽からくるバニラやナッツの香りがあるとされています。会社の記録では、酷暑だった2023年は9月30日の未明、気温17度ほどのなかで摘み、収量は前の年の半分ほどでした。

アルケイディア(ARKADIA)セレクト ハーベスト シャルドネは、会社が「フラッグシップ」と呼ぶシリーズの白ワインです。桃や花梨、はちみつの甘い香りの奥にトーストの香りがあり、柑橘のさわやかさと厚みのある味わいとされています。赤ワインでは、小粒のメルロ(Merlot)から造るローグル・ブルー 青おにが、プラムやブラックチェリーの香りに、樽のチョコレートやバニラの香りが重なるミディアムボディです。

嘉(Yoshi)は、2006年に出したスパークリングワインのシリーズで、ワインに炭酸ガスを溶け込ませて瓶に詰めます。瓶の中で二度目の発酵をさせる「プリ・ド・ムース(Prise de Mousse)」のシリーズでは、ふつうより糖度の高いぶどうを使い、シャルドネの果汁を足して瓶の中で発酵させる独自のやり方をとっています。

ショップには、ここでしか買えない限定のワインも並びます。極甘口の赤ワイン「まほろばの貴婦人」は、店の無料の試飲に出ることがあり、屋外の売店ではこのワインを使った「貴婦人ソフト」も売られています。

基本情報

創業
1990年(高畠町で会社を設立した年。前身は1932年に長野県塩尻市で創業した太田葡萄酒)
人物
村上健(取締役会長)
高橋和浩(代表取締役社長)
代表的なワイン
ドメーヌ・タカハタ オー・ヴィーニュ ナイトハーベスト シャルドネ / アルケイディア セレクト ハーベスト シャルドネ / ローグル・ブルー 青おに / 嘉 Yoshi
公式サイト
takahata-winery.jp

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