Vino Storia

ワインのお話

宮崎 / 都農

都農ワイン

Tsuno Wine

雨と台風の多い宮崎の海辺の町で、ワイン用のぶどうを、地元の生食用ぶどうと同じ棚で育てています。

  • 見学 予約制
  • 見学無料
  • 試飲あり
  • ショップ
  • カフェ・軽食

見学・予約

見学
予約制・有料の醸造家ツアー(平日は11時、土曜・日曜・祝日は11時…
内容
醸造家の案内で、ぶどう畑、醸造施設、セラーを見学し、2〜3種類のワインを試飲する「醸造家ツアー」。平日は軽食付きのツアーもある
日時
平日 11時
土曜・日曜・祝日 11時、14時(軽食付きは平日11時のみ)
所要時間
約60分(軽食付きはツアーのあとに軽食の時間)
定員
8名(8名を超える団体は問い合わせ)
料金
2,000円(小学生以下無料)/軽食付き 4,000円(小学生以下1,500円。2名から)
申し込み
このページのフォームから。Vino Storia がワイナリーに確かめて、2営業日以内にご連絡します(手数料なし)
見学を申し込む

営業案内

営業時間
ワインショップ 9時30分〜17時
ベーカリー 10時から売り切れまで(ドリンクは16時まで)
定休日
ワインショップ 年末年始のみ
ベーカリー 月曜・火曜・水曜(祝日のある週は変わる)
試飲
ツアーの中で2〜3種類(運転する人と20歳未満はぶどうジュース)
ショップ
あり(ワインショップ)
飲食
ベーカリーカフェ「TSUNOWINE&BAKERY」(海を望むテラス、ワインと焼きたてのパン)

都農駅からはタクシーが便利ですが、日曜日は運行がありません。電車で行くなら交通手段を先に確保してください。
試飲をするなら、運転しない人と一緒に行ってください。
ベーカリーの営業時間は、アクセスのページでは「10時〜16時」と書かれています。 情報は2026年10月27日時点で公式サイトなどから確かめたものです。条件は変わるため、お出かけの前に公式サイトでご確認ください。

アクセス

住所
宮崎県児湯郡都農町大字川北14609-20
電車で
JR日豊本線 都農駅から車で約10分(タクシーは事前の予約がおすすめ。日曜日は運行なし)
車で
宮崎市・延岡市から国道10号線で都農町までそれぞれ約1時間半
東九州自動車道の都農インターチェンジは ETC 専用
駐車場
あり(台数の記載なし)

見学の申し込み

このフォームは予約の申し込みです。お申し込みを受けて、Vino Storia が都農ワインに空き状況を確かめ、2営業日以内にメールでご連絡します。そのご連絡をもって予約の確定となります。

お申し込みの手数料はかかりません。見学の料金がある場合は、ワイナリーの定める額を当日お支払いください。ご希望日は、今日から3日後以降の日をお選びください。

見学の日時: 平日 11時 土曜・日曜・祝日 11時、14時(軽食付きは平日11時のみ)

定員: 8名(8名を超える団体は問い合わせ)

ワイナリーからの当日の連絡用

ワイナリーの話

都農ワインとは?

都農ワイン(Tsuno Wine)は、宮崎県児湯郡都農町(つのちょう)にあるワイナリーです。町が中心になって1994年に第三セクターとして設立され、1996年11月にワイナリーを開きました。2016年に株式会社になり、2026年に設立30周年を迎えます。

都農は雨の多い町です。会社は年間の雨量を4,000ミリ以上とし、世界のぶどう産地の5〜8倍にあたると書いています。収穫の時期には台風も来ます。ワイン用のヨーロッパ系品種は乾いた土地の生まれで、会社自身「南国九州、高温多湿の宮崎で、欧州種のぶどうが栽培されていること自体、奇跡に近い」と書くほどです。この土地でぶどうを実らせる方法を教えてくれたのは、何十年もこの町でぶどうを育ててきた地元の農家でした。


日向灘を見下ろす牧内台地

ワイナリーは、宮崎平野を見渡す標高150メートルほどの牧内(まきうち)台地の上にあります。西には尾鈴(おすず)の山々が連なり、東には日向灘(ひゅうがなだ)が見えると公式サイトは紹介しています。敷地の一画とその周りには、牧内農業生産組合が運営する専属の農園があり、4.5ヘクタールほどの畑でシャルドネ(Chardonnay)、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー(Syrah)、ピノ・ノワール、マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)、テンプラニーリョ、メルローを育てています。

開園したころ、畑ではヨーロッパと同じ垣根仕立てで木を育てていました。それが定説だったからです。けれども湿気の多い土地では風通しをよくしなければなりません。シャルドネの一部を、日本の生食用ぶどうで使われる平らな棚に替えてみると、収穫量が上がり、品質も満足のいくものになったといいます。いまではすべての畑を平棚にし、黒ぶどうにも棚と「一文字短梢剪定(いちもんじたんしょうせんてい)」という枝の切り方を取り入れています。会社によれば、この仕立ては地元のぶどう生産者たちが60年前に確立したもので、生産者の助言を受けながら自分たちの畑に合わせてきました。

土づくりにも、地元の農家の知恵が生きています。牧内の土は火山灰の「黒ボク土」で、水はけはよいものの、ぶどうに要るカルシウムやマグネシウムが乏しいといいます。会社は「ぶどうはやせた土地でよく育つ」という定説を信じていた時期があり、花芽がつかない、実が腐る、木が枯れるといったことを経験したと書いています。そこで、畜産の盛んな宮崎の農家にならって堆肥を積極的に使うようにしたところ、農薬の散布量は5分の1になり、雨や台風で葉を失っていたぶどうの木が、収穫のあとに紅葉して葉を落とすようになったそうです。


歩み

都農のぶどうの歴史は、永友百二(ながとも ひゃくじ)という一人の農家から始まったと会社は伝えています。雨の多い都農で果樹は無理だと誰もが思っていたころ、百二は19歳で梨園を開き、梨を軌道に乗せると、終戦の直後からぶどうの栽培に取りかかりました。1953年には宮崎県で初めて巨峰を植え、その年の記録には「カトーバ、キャンベルぶどう酒仕込み」とあるといいます。

ぶどうを育てる農家は増え、都農は「尾鈴ぶどう」の産地として知られるようになりました。会社によれば、昭和60年代には300軒を超える農家が、年に2,000トンを育てていたそうです。いまはキャンベル・アーリー(Campbell Early)を中心に、マスカット・ベーリーAやデラウェアが育てられています。

ワインの話が動き出したのは1988年で、町に「ワイン原料対策特別調査班」が置かれました。1989年に栽培の適地を調べる試験を始め、1994年に第三セクターの都農ワインを設立します。1996年8月に初めて仕込んだのは、地元のキャンベル・アーリーとマスカット・ベーリーAでした。11月にロゼワインと赤ワイン合わせて3万本あまりを出すと、限定販売だったこともあってすぐに売り切れ、続いて出した白ワインは即日完売して「幻のワイン」と呼ばれたと会社は振り返っています。「焼酎王国宮崎」で、販路づくりもゼロからの出発でした。


代表的なワイン

キャンベル・アーリーは、都農のぶどう農家が長く育ててきたキャンベル・アーリーで造るロゼワインで、毎年10月に新酒として出ます。2026年の新酒はやや甘口で、ミントのような清涼感とキャンベル・アーリーらしい甘く華やかな香りに、マンゴーやバナナを思わせる香りが重なるとされています。味は、やさしい甘さに、はつらつとした酸と、程よい塩味と苦みが続くと説明されています。会社は8〜10度ほどにしっかり冷やすことを勧めています。

マスカット・ベーリーAの新酒は、軽やかな辛口の赤ワインです。会社は、発酵の前に低い温度で果実を漬け込み、渋みを引き出さずに色とうまみを取り出すと説明しています。2026年のものは、杉やミントを思わせる清々しい香りのあとにベリーの香りが広がるとされています。

牧内 アンウッディド シャルドネは、牧内の自社農園のシャルドネを、樽を使わずステンレスのタンクで低い温度で発酵させた白ワインです。会社はシャルドネを、タンク発酵の「アンウッディド」、樽で発酵・熟成させる「エステート」、ろ過をせずに瓶に詰める「アンフィルタード」の3種類に造り分けてきました。2001年に3種類を出した年を、会社は都農のシャルドネにとって「記念すべき年」と書いています。

調査時点(2026年10月27日)の公式通販の税込価格は、キャンベル・アーリー ロゼ 2026(やや甘口)が1,980円、マスカット・ベーリーA 2026(辛口)が2,200円、牧内 アンウッディド シャルドネ 2025が3,300円でした。

基本情報

創業
1996年(ワイナリーが完成し、11月に開業した年。会社の前身の第三セクターは1994年設立)
人物
永友百二(都農のぶどう栽培の草分け)
赤尾誠二(代表取締役社長)
代表的なワイン
キャンベル・アーリー / マスカット・ベーリーA / 牧内 アンウッディド シャルドネ
公式サイト
tsunowine.com

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